昨日のことはまた後日書きますが、とにかく忙しかったのです。
 
で、忙しい中、時間を取ってバラバラになっていたマナティトレイルを組み立ててカートップ。本日は朝4時20分起床、32分出立。行先は母港の三浦半島和田長浜です。
 
和田長浜到着は6時丁度でした。東風が弱く吹いていますが、むしろ気になるのは西から来るうねりがこの地にしてはやや大きめなことです。
 
20分程度の準備で出艇できました。(そのためにネオプレンロングジョンを穿いて運転してきたのです。)薄暗いなか、沖へ出ます。うねりが強く入る所では1mを越える波になっていますが、そこを過ぎればどうということはありません。
 
富士山がきれいに見えます。スパンカーを張った乗合船が追い越して行きます。
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三戸浜沖で投錨、糸を垂らします。数回挑戦しますが、全く食う気配がありません。場所を替えましょう。もう少し南下、シーボニア前まできました。うねりが岸に直接当たるところはかなりの白波が立っています。そしてブーマーが何カ所か発生しています。近づかない方が賢明ですね。
 
やや沖に出て投錨します。太陽が雲の中に入あるせいか、フルカラー3D魚群探知機(箱メガネ)で見ても濁りが強くて全く底の様子がわかりません。
 
とりあえず糸を垂らします。反応なし。アンカーロープを出し入れしたり、場所を替えてやってみますが、ヒットしません。
 
水温が下がってもっと深いところへ引っ越ししたか、あるいは水が動きすぎて活性を失っているか。
 
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そのうちにようやくアタリが来ました。くいっと竿を立ててリーリング。キタキタキター!イサキだ。が、ハリを外しているうちに勢いよくジャンプ、再び海の中。でも、ここに魚がいることがわかれば十分です。また、糸を垂らします。すぐにヒット。今度はササノハベラでした。この辺は岩礁帯ということでしょう。
 
それから数回目に、またヒット!ん、なんだか黒いぞ。なんだろう。結構激しく暴れています。グイッと釣りあげると、おおおお、クロメバルではないですか。これはまたおいしい魚を。
 
やがて、雲間から太陽が出て来ました。箱メガネでのぞくと、海底が見えます。もう少し西側にドロップオフがあります。そこに艇を移動し、釣り糸を垂らすと、すぐにヒット、アイゴでした。アイゴは淡白な白身ですが、前回血抜きがいい加減だったせいか、癖のあるところがありました。今回はその轍を踏まないように、途中バケツの水を替えてしっかり血抜きをしました。
 
ネンブツダイも釣りあげました。こいつの鼻先に針を刺して、フカセで大物を狙ってみましょう。
 
そんなこんなで楽しく釣っていました。陸風なので岸に打ち上げられる心配は少なく、うねりで上下する艇に心地よく乗っていました。
 
カヤックに乗る人も数名いました。この人が一番近くを通過しました。
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ブーマーのすぐそばでレンタルボートで釣りをする人もいました。
 
時計を見るともうすぐ11時というところです。あれあれあれ?アンカーのブイが沖側になっているぞ!風向きが変わりました。海風です。これはやばいことになるかもしれません。ただでさえうねりが入っているのですから。それに風も午後は強くなるでしょう。
 
君子、危うきに近寄らずです。エサはまだ半分残っていましたが、撤収します。魚は6人家族では不足しますが、不足は買えば済むことです。
 
アンカーを上げます。アンカーブイに近づき、グイッとそれを引っ張ります。が、上がりません。もしかしてだけど、アンカーロープとブイロープが絡んだのでしょうか?そうなると厄介です。艇の横で引っ張るわけですから、波を横から受けてしまいます。両方のロープを持ってグイッと引きますが、艇が傾くばかりです。さて、どうする?脚にはダイビングナイフが刺さっていますから、これでロープ切断をすれば済みます。でも、ロープの海洋投棄は気が引けます。スクリューに絡まってしまうと大変なことにもなりかねません。
 
どうするどうする?だんだん風が強くなってきました。そうだ、この手があった。アンカーロープを右舷に、ブイロープを左舷に出して、両手で一気に引きます。左右同じ力で引けば艇の傾きは避けられます。
 
ちなみに、こんな構造です。オレンジのロープがブイにつながっています。ブイはペットボトルです。アンカーの先端に付けてあるので、アンカーロープを引っ張っても抜けないときでも、こっちを引っ張れば抜けるのです。ブイがあると、アンカーのある場所もわかるのでいろいろと便利です。
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なかなか抜けません。波が来て艇が持ち上げられると、ロープをする手が痛みます。渾身の力を込めて、おりゃ!!とやると、ごりっという感触のあと、ロープが持ち上がりました。ロープを手繰ってアンカー回収成功。
正直、アンカーのロスも避けたかったのは当然です。案の定、ロープが絡んでいました。風向きが変わって艇とブイが回ってしまったのが原因でしょう。時々あるのです。
 
北に向かって進み、母港を目指します。追い波に追い風と、かなり厳しい状況です。うねりの上に風波が立ち、大きい波では波頭が白く飛ぶようになってきました。風はだんだん強くなってきます。カヤックは本来、航海性の高い船ではありますが、今回はオープンデッキにして釣り具とクーラーボックスを積んでいますから、限界は早めに来ます。水をかぶっても4本のエアスポンソンで十分な浮力は得られるはずですが、当然漕ぎは重くなり、安定性も著しく低下するでしょう。
 
ブーマーができやすい岸を避け、沖合を航行します。海風なので気をつけないと知らないうちに岸に寄ってしまうかもしれませんので、安全距離を多めにとります。
 
三戸浜を越え、母港に帰ってきました。さて、どこに上陸しますか。一番楽なのは駐車場のすぐ前の浜ですが、朝のうねりだけでも波が立っていたので、あんまりひどければ多少遠くなっても磯の陰にする方がいいかな?
 
沖合から上陸地点を観察して、私の技術でも十分サーフランディングできる程度の波であると判断しました。
 
まずはとっとと降りられるようにロープが絡まないように片付けます。今までパドルから手を離せなかったのでできなかったのです。そして、セットが来るのを待ち、それの背後から一気に上陸、艇から降りて、引き上げます。無事上陸成功。
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風が強く、車のリアゲートを開けると中に砂が吹き込んでしまいます。前後を入れ替え、海に前を向けて駐車します。荷物を運びこみ、艇をばらし、着替えれば一安心。遭難対策協力者(今回は母)へ行動終了メールを打ちました。
 
不足する分の魚は佐島へ買いに行きました。
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ゴマサバ100g40円、でかいの3匹買って430円でした。15時10分帰宅。
 
夕食は私に任せなさい!と昨日言ってあったので調理しますが、その前にやることがあります。まずは車からすべての荷物を降ろして、高圧洗浄機とプールで塩抜きします。せっかく再塗装したばかりの艇ですからね。そして干します。他の物も、今回で今シーズン最後でしょうから、丁寧に塩抜き、洗浄します。衣類やPFD、ダイビングナイフ等は浴槽へ浸けました。
 
雨水タンクを覗くとまだ半分残っています。時間も十分、洗車もしてしまいましょう。カーシャンプーでしっかり洗浄、高圧洗浄機ですすぎます。下回りも一応流しました。ハイブリッド車なのであんまり水をかけてはいけないところもあるので気は使います。拭き取ったら終了です。
 
17時、調理開始。今日の釣果です。
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そしてこっちが佐島で購入したゴマサバです。
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うーん、えさ代よりゴマサバ3本の方が安いのか、これはへこむなあ。
 
根魚類はミンチにしてやさいとダッチオーブンで煮込みました。
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アイゴは刺身。しっかり血抜きをしたせいか、前回より味がよかったようです。
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ゴマサバは2枚降ろしにして、塩焼きです。過熱水蒸気オーブンで焼いたら美味しくできました。
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包丁はこれを使っています。四万十川漕行の時に、朝市で買った土佐刃物です。手打ちだそうで、表面に鎚の跡が残っています。高級感は全くありませんが、切れ味は言うことないですね。
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メバルはゴマサバと一緒に加熱水蒸気で塩焼きにしました。1匹しか釣れなかったので、誰に食べさせようか迷いましたが、タンパク質を多量に必要とする時期の息子にあげました。ゴマサバよりうまかったよ!だそうです。