ああ、私は物欲に弱いだめな男です。
 
昨日、息子が午後2時くらいにサッカーの練習が終了し、新松戸で待ち合わせしました。行先はグローボです。そう、蘇我にあるショッピングモールで、奴はスパイクやウェアを物色したくて、行ってみたくてたまらないのです。そして、私は傷みの激しいグリーンランダーの後継機を決めるという目的で、同じくグローボの中にあるクリアウォーターカヤックスに行きたかったのです。
 
物欲魔人二人を載せたエスティマは怪談話を交互にしながら1時間とちょっとで蘇我に到着しました。グローボの前はフクダ電子アリーナです。奴は中学校時代にクラブチームのサッカーで何回か来ていますが、最初に来たのは小学6年生の時、私と、小学校の友人2名の計4人できた時です。キリンカップのチケットが当たり、チリ対ベルギー戦を観戦に来たのです。
 
その憧れの地の目の前で、息子は興奮気味にサッカーショップへ消えて行きました。
 
私はクリアウォーターカヤックスへ行きます。フジタのアルピナ1 450ハイブリッドか、バタフライカヤックス クルーソー460コックピットポッドか、まだ迷っていました。
 
まずはもう一度、両者を見比べます。設計思想が根音的に違うのですが、漕ぎ味は割と似ている風で、船型もかなり近いものがあるようです。
 
バタフライはコックピットがポッドになっているので中がのぞけません。
店長に声をかけ、ハッチの中を覗かせてもらいました。ウインチシステムやエアチューブ、フレームパイプ、荷物の出し入れなどを確認しました。展示艇は残念ながら415の方で、さらに旧モデルなのでカタログの物とは相違点があります。ユーザーからの意見を検討し、ご本人も漕いで日夜製品の改良をしているメーカーです。どんどん良くなって来ていて、毎年のように改良箇所があります。イヤーモデル制を取っているような感じです。そして、良心的にも旧モデルユーザーに対応できる範囲で改良に応じてくれるというのですから、ある程度安心して購入できます。
 
フジタはさすがに安定した作りです。奇をてらったところはなく、ラダーシステムも組み込めます。釣りや川など、幅広く使うならこっちの方がいいでしょう。ただし、海だけに限って言えば、アルミ管を使っているので電蝕の心配は避けられず、塩抜きはしっかりする必要はありそうです。また、シーソックを利用することになりますが、やはりポッドシステムのクルーソーに比べると簡易的な感じはぬぐえません。
 
店長堀田さんの話では、やはり組み立てはフジタ艇の方が癖はなく、やや早いのではないか、とのことです。前から順番に組んでいけるようにできているので、何回も行ったり来たりしないで組めるし、センターも出しやすいとのこと。私はそこで気が付きました。そう、コックピットポッドはスキンのセンターが見えないのです。それを補う工夫ももちろん、ありますけどね。
 
組んだことのあるファルトは?と尋ねられたので、所有艇がノーティレイのグリーンランダーMKⅢと、ナノックのマナティトレイルというと、堀田店長、
「どっちも癖が強いですね。それじゃあかえってバタフライの方がしっくりくるかな?」
と言っていました。
 
バウハッチも開けさせてもらいました。こちらはもし買うなら、ラージバウハッチ仕様だなあ。
 
もう一度フジタ艇を見に行きます。ロッカーはクルーソー460よりやや強めに付けられているとのこと。艇は自然なコントロールが出来そうです。でも、今乗っているのがグリーンランダー、全く曲がらない頑固者ですからねえ。ロッカーがあると貴重品を仕舞っておけるとかいうギャグは今、真剣なので無しでお願いします。
 
材質はフジタがポリエステルターポリン、バタフライはウレタン。どっちがいいのでしょうか。
 
少年時代に読んだ本の中で、船員が台風の中、船に波が入らないように覆う作業に使ったのが「ターポリン」でした。そのターポリンがわからずに辞書を引くと、化学繊維の基布にビニール系の物で防水加工したもの、というようなことが書かれていました。船に異常な憧れを持っていた時で、ターポリンがどんなものか探して回ったものです。意外なところで発見、運動会テントにターポリンの文字を発見してがっかりしたこともありました。
 
「ウレタン、ウレタン、またウレタン。」
こっちは予算の都合で検討から外している、フェザークラフトのカタログに載っていた言葉です。ウレタンがファルトスキンの理想の材質であるかのごとく書かれています。でも、ダグがそういうだけで、本当のところどうなんでしょう。
 
結局どっちがいいのか、わかりません。
 
艇の収納は、フジタは比較的コンパクトにまとめられるザックが標準仕様、担ぐならこっちの方が上です。カートに付けることもできます。オプションザックもあります。バタフライはコックピットポッドに仕舞い、それにホイルを付けるというアイデアです。担ぎは難しいかもしれません。そういうニーズにはトランスフォーマーで、ということなのでしょう。
 
アイデア満載、そして開発者の個性と姿勢が気に入っています。これは理屈というより、本能がそう言っているような感じです。そこで、私はバタフライカヤックスで、と店長さんに言おうとしました。しかし、私の中の理性が
「先々のことを考えるとフジタじゃないのか?」
と叫びだすのです。
 
バタフライは、高島さんが
「食べていけないのでもうやめます。」
と言ってしまうとどうなるのでしょうか?これから消費税の増税があるんです。高額レジャー用品は売れ行きが落ちていく可能性があります。
 
変った構造ではなく、ファルトとして常識的な構造の450ハイブリッドならこの先数多くのオプションや汎用品で目的に合わせて変えていけます。しかし、独特の構造のバタフライはなかなかそういかない面もありそうです。
 
1時間考えて、堀田さんに再度対応していただくことにしました。
 
「覚悟ができました。クルーソー460コックピットポッド、注文お願いします。」
 
結局、理性より本能が勝ったのでした。
 
色は基本色から、レッドを選択しました。レッド、イエロー、ブルー、ターコイズの4色では一番不人気かもしれません。海での被視認性を考慮してのことです。オプションはラージバウハッチを選択しました。
 
 
あと、わからないのがコーミングナイロンカバーです。どういう具合に付くのか、効果はどの程度なのか尋ねました。堀田さんの説明で、なくても良さそうだけど、あればそれなりに効果があるということだけ分かりました。付けて置けば後悔はしないでしょうから、どっちでもいいならばと付けてみました。
 
イメージ 1
 
納品は2月下旬だそうです。それまでに物置を片付けて、不用品処分してゆったり置ける様にしておきましょう。