どうも最近体が疲れ気味です。仕事がきついのか、疲れが抜けにくいのか。あれ、歳なのか?
シーカヤックで海に出ようと思えば台風接近、穏やかな一日になれば連陸観戦(嫌々観に行ったわけではありませんけど)。
 
悪いことが続く時には、信仰する宗派の聖地巡礼の旅に出ましょう。サイクリストの聖地、奥武蔵グリーンラインのことです。
 
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朝7時30分家を出ました。本当は7時に出るつもりでしたが、なんだかんだでこの時刻。まずは荒川を目指して西へ進みます。千住新橋で右岸へ渡り、川を遡ります。
 
渡ってすぐの所にはサッカー場があります。住所は足立区なのになぜか台東区のサッカー場です。ここは息子が小学4年生の時に、強豪クラブチームと対戦した思い出の場所です。ここで初めて同じ小学校の友人と2トップを組み、以来5年生の終わりまで不動のポジションでした。暑い日で、熱中症で倒れた選手もいましたね。私の誕生日、お盆のころです。
 
荒川サイクリングロードは以前にも書いたとおり、不可解なことが多いのですが、何度も通っているのでそれなりに覚えていますので、何とか走れています。ゲートが狭いのはどうしようもありませんが。
 
朝霞でも、中学生の時に試合をしたピッチがあります。ここも自転車に乗って観に来ましたね。その時にはそっと土手の上から観ていました。
 
途中で右岸は道が途絶え、橋を渡って左岸を走り、秋ヶ瀬公園の中を抜けて入間大橋でまた右岸、ですが今回は、そこを行き過ぎて入間川サイクリングロードに入ります。
 
この道はまあまあ走れます。
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県道15号に当たったら、その橋を渡り、そのまま15号線で巾着田目指します。この道は走りやすいわけではないので、何かいい道ないかと思っているのですが。
 
巾着田で昼食、にするつもりでしたが、ほぼ向かい風の中を走ってきたせいか、ハンガーノック気味、セブンイレブンで補給食を購入しました。で、小休止。
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11時丁度、巾着田到着。ここのセブンイレブンで本格的に昼食と携帯食を購入しました。巾着田では、もう彼岸花は終わりましたが、コスモスがきれいでしたね。高麗川を見ながら食事しました。ここも、大学時代に八大(八大学ワンゲル連合)のバーベキュ-懇親会の会場になった思い出があるところです。電○大学の連中は部に男しかいないものだから、女子部員と遊べるワンデリングなのではしゃいでいましたね。
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案山子がたくさんありました。巾着田で遊ぶのも面白いかもしれませんね。妻誘ってきてみようかな?自転車で来るとなると、嫌がるでしょうけど。
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食べ終わって一休みしたら、いよいよクライミング開始です。日和田山の東を巻いて、物見山を目指します。林道なので舗装も決してきれいではありませんが、クルマ通りは本当にまばらなので思い切って走れます。
 
物見山の南で林道は2つに別れます。右に行けば北向き地蔵方面ですが、ゲートが閉じています。
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んんん!どうしてこう悪い人が多いのでしょうか。おかげで何にも悪いことをしていない私も割を食ってしまいます。左ルートにするかなあ、でも、そっちだとすぐ終わっちゃうぞ。でも、よく見れば通行制限の期日は切れています。ゲートはカギもかかっていないし、開けて入りました。
 
長いこと車を通していないせいでしょうか、路面は苔が生えまくっていて、後輪がスリップします。トルクをかけすぎないように、後輪荷重でそっと登りますが、それでも駆動が抜けます。する、する、という音を聴きながら、転倒に気をつけながら何とか登って行きました。
 
対向からクロスバイクが下りてきました。さすが聖地、閉鎖されているように見えているところでも、走っている人はいるのです。
 
鎌北湖からの道と合流するところで、やはりゲートが閉じていました。ここから奥武蔵グリーンラインに入ります。
 
グレーチングが盗まれていることがあります。走行注意してください、の立て看板がありました。あれ盗む奴いるのか!冗談じゃないぜ、下りで落車したら、痛いじゃすまないよ。そんな泥棒は厳罰にしてほしいものです
 
そこから北向き地蔵はすぐそこです。
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そしてここ。この穴の中でエラーイ人が篭って勉強していたのだそうです。説明文を読んだのですが、その程度しか覚えていません。江戸時代に人でしたね。写真撮っておこうと思ったら、上から物が落ちてきたので、退散しました。君子、危うきに近寄らず、です。本当にこんなところに篭ったのかぁ?
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上ったり下ったりを繰り返しながら、だんだん標高を上げて行きます。そして顔振峠。ここで休もうかと思っていたのですが、遠足の小学生が大挙して押しかけてきたので、写真も撮らずに次へ行きました。顔振峠の名の由来はいくつかの説があり、数あるその中で最も嘘くさいのが
「九郎義経一行が兄に追われて東北へ逃避行の時に、ここで弁慶が、二度とみられないであろう関東の美しい景色に、何度も振り返りながら峠を越えて行ったから。」
というのがあります。美しい景色であることは間違いなく、ゆっくり撮影したかったなあ。
 
次の峠は傘杉峠です。ここではサイクリストが休んでいました。平日でも、聖地はさすがに礼拝者であふれているのです。私もここで一息。水はハイドレーションですのでクライミング中でも飲めますが、休憩しながらゆっくり飲めるならその方が落ち着きますね。
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奥武蔵グリーンラインは稜線上の林道ですので、登ったり下ったりを繰り返しながら行きます。傾斜もそれほどきついところはなく、押しが入ることはまず考えられません。ロードクリートシューズにも優しい道と言えるでしょう。
 
続いて関八州見晴らし台。ですが、車道から歩かなければならないので、今回はパス。入り口の道標写真だけご覧ください。
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標高はじわりじわりと上がりますが、もったいないくらい下ってしまうこともあります。特にこの区間がそうです。また、林道に沿ってハイキングコースが整備してあり、道を横切るようになっているところが結構あります。不意に飛び出て来る人もいるので、下りでも飛ばさない方がいいでしょう。ところどころ、苔で滑りやすい路面もありました。
 
そして飯盛峠に到着。峠は我が宗派の札所のようなものですね。札をいただく代わりに、写真に収めて行きます。これが時刻スタンプの代わりにもなりますので、後に記録を整理するのにも役立ちます。
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次は、最初来た時には読めなかった、檥峠です。読めますか?
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ぶなとうげ、でした。
 
つぎはいよいよ刈場坂峠です。ここからの写真はよく、自転車雑誌などで紹介されていますね。看板は立て直しになっていました。
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写真はたまたまその場にいたお姉さまに撮ってもらいました。なんでも同じカメラを使っているとかで、扱いなれている感じでした。この景色の、遥か地平線から自分の力でここまで来たんだ、と思うと感無量、ですが、時間があまりありません。
 
帰りはさすがに自走はきついし、それに妻が仕事から帰ってきたら一緒にコイン精米しに行くか、もしくは精米機を買いに行くか、と約束してあるのです。精米した米は今朝の分で底を着いてしまいました。帰宅が遅くなると、玄米を一升瓶に入れて棒で突っつくことになってしまいます。
 
西武秩父から特急NRAで帰るのですが、1時間に1本、毎時25分発です。刈場坂峠で、時刻は14時15分です。15時25分に乗るには、ここから1時間以内で到着しなければなりません。なにしろ輪行作業をしなければなりませんから。切符も買わなければならないし。全席指定なので、スイカでぱっと入るわけにはいかないのです。
 
次は大野峠です。今回の最高峰ですが、登りは緩いのでガンガン登って行けます。ここで、ウインドーブレーカーを着ました。下りで体を冷やしたくありませんから。
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ここから道は複雑になるので注意が必要です。ここは右に折れて白石峠方面へ。下って、登って、また下ると、そこが白石峠です。急いでいるので、写真だけ。
 
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あとはほぼ下る一方です。下って着くのが定峰峠。今回の巡礼最後の札所になります。ここまではバスが通っています。
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さあ、いよいよ時間がありません。秩父まで15㎞の標識があります。時刻は14時43分。30分以内に着かなければ、厳しいですね。15㎞は、平均時速30㎞で、30分か。
 
豪快にダウンヒルを楽しみます。狭いところもあるし、対.向車もあるのでほどほどではありますが、何とか最低30㎞程度では下って行けました。
 
そして市街地に出ます。が、ここでまさかの誤算、道が混んでいて思うように走れません。さて、どうする?一つ、アイデアはあるのですが、うまくいくかどうか。
 
それは、横瀬でレッドアローに乗るのです。横瀬は行ったことがないし、地図もその部分は持ってきていません。ただ、何となくではありますが、方角は分かっています。横瀬で乗れば、3~4分は遅くなっても大丈夫でしょう。距離も秩父と変わらないか、もしかして近いくらいでしょうか。
 
混雑地帯を抜けたら、車道を30㎞でかっ飛びます。時計を見ながら、息を切らせて、腿には張りを感じながら、それでもペースは緩めずに走りました。
 
県道11号がR299にぶつかったところで、思い切って秩父駅とは反対側、左に曲がりました。吉と出るか、凶と出るか。
 
少し登り加減の道を進むと、右、横瀬駅の看板発見。時計を見ると、まだ15時7分です。これなら間に合いそうだ。
 
なかなか変わらない信号にいらいらしながらも、変ったとたんにダッシュ、すぐに横瀬の駅を発見しました。
 
切符を買うと、横瀬発は29分とのこと。4分の余裕がありがたいですね。おかげで輪行作業は丁寧に、しっかり梱包できました。
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車内では非常食、行動食の残りでタンパク質の補給をしました。水はハイドレーションにまだまだ残っていましたので、それを飲みました。そして自宅にメールで行動終了の報告をしました。
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食べ終わったらひと眠り、これができるのが電車のいいところ。池袋からも、まだ帰宅ラッシュ前なのでスムーズに乗れました。自宅到着は17時40分。
 
夜は約束通り、妻と精米機を買ってきました。その話は、また明日。


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いつもblogが早業で感心しますが、今日のサイクリングがもうupされましたね。軽々と走りきる距離がすごいです。
巾着田にも寄りましたね。あそこが本当に田甫だったころから馴染みの場所で、なつかしいなあ、、、 削除
2013/10/8(火) 午後 11:09
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山のMochiさん、コメントありがとうございます。

早打ちかもしれませんが、打ち損じ、変換ミス、そして日本語の文法間違いが多発しています。ゆっくりでも正確な方がいいようです。

巾着田は近年アミューズメントパーク化していますね。結構面白そうです。 削除
2013/10/8(火) 午後 11:47
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電車リミットがあるとペース配分が重要なんですね。
路面や風など様々な状況がある中電車に間に合って良かったなぁ、
ε-(´∀`*)ホッ!
チナミに輪行作業は随分ハヤク出来るものなんでしょうか?
もっと時間がかかる様なイメージだったんで気になりました。 削除
2013/10/9(水) 午後 9:37
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くまそんさん、コメントありがとうございます。

輪行は多くの方から質問が寄せられていますので、いずれ写真解説してみようかと思っています。

前後輪を外し、袋に入れて、車輪とフレームをストラップで束ねる。シートチューブを持って移動→最短方法、およそ3分くらい。

前後輪を外し、リアエンド金具を付けて袋に入れて、肩掛けストラップをかける。→標準的、およそ5分。

標準方法に、さらにフロントエンド金具をはめ、ヘルメット、サイクリングシューズなどをハンドル等にぶら下げる。推奨方式→およそ7分。

こんな感じでしょうか?最悪、どうしても時間がとれない時には前後輪を外して袋にフレームと一緒に突っ込み、抱えて乗車、車内で梱包し直しという技もあります。やむを得ない緊急時の方法→およそ2分。

こんな感じです。折りたたみ小径車なら、もっと簡単にできますよ。くまそんさんも、お出かけの時に持って行ってみてください。きっと世界が広がると思います。 削除
2013/10/9(水) 午後 11:49
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檥峠は、「ぶな峠」と国土地理院の地図に載っているので、私はそう呼称しています。しかし、ウェブでは「まぶな峠」と呼称している人もいました。プロアトラスでは「まぶなとうげ」と記されているそうです。

どっちが正しいのかはわかりませんが、国土地理院も時々間違っていることがあるので、「国土地理院だから正しい」という判断はできませんね。

字としてはどちらも正当な読みではないようです。
「ぎ」、もしくは「ふなよそおい」だそうで、艤装のことを差すようです。どうして峠の名前になったのだか、さっぱりわかりません。 削除
2013/10/10(木) 午前 0:09
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