水と電気を使用する家電は寿命が長くないようです。
16年前に家を新築し、早速取り付けたのがナショナル(現パナソニック)のシャワー便座です。3つあるトイレの2カ所に取り付けました。この時代ですからもちろん貯湯式、電気は湯水の様に使う製品でした。これが一台は6年で水が漏りだし、もう一台は10年で便座が割れてしまいました。
6年で壊れた方は日立化成の製品に買い換えました。時代が進んだせいか節電機能搭載で、貯湯式でありながら座ってからお湯を温められる機能が付いていました。こちらは10年使いましたが、最近湯の噴出量が減り、節電機能を使用中に電源が落ちるという「勝手にスーパー節電モード」になってしまい、その都度電源を入れ直さなければならなくなりました。そして、とうとう洗えるだけの水量が出なくなったので、次の製品を物色していました。
10年使ってダメになった方はTOTOのウォシュレットにしました。これがなかなかに優れた製品だったので、今回もTOTOから選ぶことにしました。
ホームセンターに行くと、いろいろあって迷います。店内では選びきれず、カタログだけもらって帰りました。で、機能比較をします。うーん、要らない機能を絞れば安いもので十分ですね。蓋の自動開閉は不要、温風乾燥も不要です。
下級グレード2機種の違いは、蓋に保温用の断熱材が入っているかどうかと、水道水から作る次亜塩素酸ナトリウムで洗浄するくらいの違いしかありません。なら、一番下のグレードでいいかな?
で、アマゾンを見ると、うーん、安い。この値段ならちょっと高い方買ってもいいか。で、買ったのがTCF712C。
昨日、会社から帰宅すると届いていました。
早速組み付け作業をします。まず、箱を開け、説明書に目を通します。我が家の分岐水栓はTOTOでいうBタイプなので、前々回の取り付けで外した部品を組み付けるか、もしくは別売の分岐水栓を購入するかしないといけないようです。ガレージの部品箱を探し回りましたが、どうしても出て来ません。そりゃ、16年前にはずしたものですからね。さて、どうする?
悩むこと3秒、よし、この方法で行こう。買った以上、すぐに使いたいのが人情というものです。
まずは今まで使っていた便座の撤去です。これはいとも簡単にできました。が、わけあってまだ捨てられません。
次に分岐水栓の設置です。この分岐水栓を付けると、その分給水パイプが長すぎになってしまうので、フレキ管に付け替えるように指示されています。
工具は付属していましたが、こんなプレスの一枚板なんて使う私ではありません。やはり、工具はこうでなくちゃ。
分岐水栓を付け終わって、指示通り長さの計測。ところが、またしても問題発生。分岐水栓の上からロータンクの給水管接続部までの距離が短すぎるのです。この場合、説明書の指示では別売りのフレキ管を買わなければなりませんが、ホームセンターはすでに閉店後。
そこでくじけては今日使うという目的を達成することはできません。思い込んだらとことん貫き通すのです。説明書をよく見ると、今まで使っていた給水管を切って短くすればそれでも良いと書かれています。で、パイプカッターの出番。
これで、フレキ管よりむしろすっきしりた配管になりました。そして、止水栓を開ければ、そう、ここが問題。今まで使っていた分岐から水が出てきてしまうのです。そこで、盲栓をします。一番安全な盲栓は、もちろん今まで使っていた便座です。
写真上の分岐から延びるフレキ管が今回の物、左に張り出している下側のフレキ管は盲栓代わりです。古い便座は立てて便器の右側に置きました。
なんか変!
とりあえず、この状態で漏水の確認をしましたが、全くなし。アース線も取り付け、電源オン。明日、会社帰りにでもスピンドルと袋ナット買ってこよう。
そしてリモコンの取り付け。理想の位置が説明書にあり、メジャーで計測してベストの位置に取り付けました。傾きも左右の高さを床から計ってmm以下の単位でしっかりセット。見た目ではどうしても曲がってしまいます。
そして、試運転。おお、快適な使い心地ではないですか。パナはお湯の出方がきれいではなく、ビシャッとした感じ、日立はやや上品(でもないか)に水鉄砲をまとめて撃ったような感じでしたが、今回のこの製品は水玉を連続してしてぶつけられている感じで、快適です。出湯に高級感さえ感じられます。
さて、本日そのスピンドルセットを買ってきました。
夕食片付け後、主バルブを閉じて断水にして、交換しました。こんな感じにまとまりました。
やっとすっきりしたなあ。
リモコンも仮付けだったので、付属していたアンカーを打ち込んでがっちり留めます。まずはネジ穴を6㎜φ錐先で広げます。ドリルなんて使わなくても、石膏ボードなら手で回せば十分です。
そしてその穴にアンカーを打ち込みます。ちょっと硬めでした。
そこに木ビスをがっちりと固定すれば、完成。ですが、妻からガタツキがあると言われました。ベースとリモコン本体がカタカタしているのです。そこでベースにセロテープを貼ってはめあいをきつくしてみました。
あとは工具と不用品をかたずければ、完璧な仕上がりです。