昨日は根を詰めて御大の前輪を組みました。精神的な疲労が出て来ました。今度は後輪か。が、昨日根を詰め過ぎたので、今日は気分転換に自分のホイールをいじりました。
 
名著、「そうだったのか、ロードバイクの科学」(ふじいのりあき著)を参考にした間引き組ホイールです。
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32穴リム、ハブに16本だけスポークを使用してくみました。30㎜ハイトがあればこれで十分な強度が保てるそうです。スポークは20本以下にすると空気を掻き回す量ががくんと減るんだそうで、完組として売られているホイールはエアロを謳いこのような構造になっている物が多くなっています。リムはKINLINのXR‐300、スポークはDTコンペティション2.0㎜×1.8㎜270㎜、ハブはサンツアーのシュパーブです。このハブは中学生の時に友人が買った物、以来30年以上の使用に耐えています。
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センターの黒い金属をずらすと穴が出て来ます。そこにグリスガンをあて、にゅるにゅるっと入れると、古いグリスが左右の軸の方からダラッと出て来ます。現在のハブはラビリンス構造で水分や異物の侵入を少なくするように設計されていますが、グリス交換するには玉押しをばらさなければなりません。レース場でメカニックの負担軽減のために考えられた優れものです。玉押しはさすがにムシクイ発生してしまいましたが、masamasa師匠は合う玉押しを見つけてくれました。今でも往年の回転は健在です。ブランドはサンツアーですが、製作は三信でしょう。
 
これをばらし、このスポークへ換装します。
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星エアロです。
 
ばらしたら組み立て、あれ、ニップルが緩いぞ?あ、星エアロは1.8㎜φか、すると付属のニップルで、うーん、これは星だからDTニップルセッターがかまないぞ。溝が浅すぎ。
 
しからばこれの出番。
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ニップルを種類ごとに分けて仕舞ってあります。DT1.8㎜を16個用意しました。
 
それでは組んでみます。さて、ハブのどちらから通したものでしょう。普通、ラジアル組では外から入れて内側で組みます。が、このスポーク、星のマーキングが付いている方を外に向けると外側で組む必要があります。それなら素直に外側で組みましょう。ひっかけ式なのでサクサクできます。が、バラバラ落ちてしまいます。
 
1本づつ行きましょう。これが確実、安全です。バルブの前後を開けたいので、右スポークから前に向かって組んでいきます。なんか提灯みたいだ。
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全部通したら、少しづつテンションを上げて行きます。縦、横、センター出し、テンション確認と繰り返すと、こんな感じになってきました。
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ハブ付近から。
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せっかくのエアロスポークなのに、ブランドマーキングが盛り上がっているタイプなので空気かき乱しそうな予感。断面は長方形なのですが、サピムのCXーRAYはオーバル形状、さらに空気抵抗が少ないそうです。予算のある方はそちらをどうぞ。1本380円もしますけど。星エアロなら1本81円で今回購入しています。それからハブ穴通らないかもしれないので、ハブに加工が必要になります。このハブのスポーク穴に切込み入れたら、怖くて使えないぜ!今回はひっかけ式がいいよ。
 
さて、気分転換も済んだし、リハビリ行ってきます。御大のリアホイールは明日以降に先送りになりました。