※注意!今回は体重のややある人用の自転車のホイールを組む人以外読む価値はありません。あらかじめご了承願います。
 
御大から出された宿題の、部品選定と発注まで行いました。
 
現在お使いのホイールはシマノのR500です。このホイールを使用していて、スポーク切れを起こしたそうですが、さもありなん、スポークが錆びる材質でラジアル組なものですから、やや体重のある御大が長く使うにはちょっと無理のある選択のように見受けられます。某ショップでは2桁万円ホイールを薦められたそうですが、うーん、営業トークが入っているかな?でもまあ、懐具合を見ながら薦めるタイプの店はそれはそれで整合性もなくはないのです。金持ちなら少しでも良い走りができた方がよいでしょうし、お金のない人には、性能差がわずかな差なら安い方がよいでしょうから。
 
悪徳な店だと、貧乏人に、ボーラウルトラTWOじゃなきゃ勝てないよ、ローンも組めるよ、みたいなことを言う店もあるようです。
 
ところで、いいホイールってなんでしょう?使う人によって変わってくるのは当然、そして同じ人でも状況によって違ってくることもあるわけで、これはいておけばイイ!なんてことは絶対にないはずです。
 
いいホイールとは?
①重量が軽いこと
②精度が高いこと
③耐久性があること
④回転性能が高いこと(荷重がかかった状態で、が条件ですね)
⑤空気抵抗が少ないこと、空気のかき乱しが少ないこと
⑥乗り心地がいいこと
⑦メンテナンスがしやすいこと
⑧部品の供給がしっかりしていること
⑨見た目にかっこいいこと
 
くらいでしょうか。御大の走りから検証してみましょう。
①これはいくら軽くてもよいはずです。重量は0にならなければ「重い」と言われる、という自転車の世界です。
③しかし、耐久性との絡みがあります。いくら軽くてもゴールできなければなりません。なんでも程があります。ところで、ホイールの軽さはどれくらい効果があるのでしょうか?これは自転車の科学という本に詳しいのですが、短くまとめると、
①平坦定速走行中ではホイールの重さは関係ない。
②加速中はやや関係がある。
③登坂中はそれなりに意味がある。
 
ということになります。ホイールを軽くする手段は、ホールを構成する部品を軽くすることにつきます。ホイールを構成する部品は
リム、スポーク、ハブ、ニップル、リムフラップ、タイヤ、チューブ、ですね。
 
リムは軽くするのは限界があります。チューブラーのパイプリムならアンブロシオのクロノF.20が360g、しかしタイヤをリムセメントで貼るので御大には向かないでしょう。一応、「今の」御大の状況には、としておきますか。これ以上軽いものも存在しますが、もはや日常で乗れるものではなく、1レースごとにメンテナンスが必要になってくる水準です。
 
クリンチャーに限ると同メーカー、エクセルライトが430g7,400円。これは欠品中だそうです。バランスだと500gもあります。KINLINだとXR240が460g、なぜかよりハイトのあるXR300が450g。御大のようにあらゆる状況で使用するならハイトが低い方が横風にふらつきにくいので好適でしょう。XR-240は2,800円と安い!品質は大丈夫、私のリカンベント後輪もこのリムを使用しています。リムの継ぎ目が、マビックオープンプロのように溶接した後研磨をかけてある仕上げに比べてしまえば「ふふ、ここ継ぎ目だね♥」となりますが、実用上問題になることはないでしょう。②の、精度に関しても及第点です。
 
リムは決定しました。次はスポークです。これは材質の良いものがいいですね。DTスイスを選択しました。組んでみると、弾力や精度において一ランク上を感じます。本来安いプレーンを好む私ですが、強度を落とすことなく軽くできるバテットタイプを選定しました。バテットは両端が2㎜、中央部が1.8㎜になっています。価格が高いと言っても1本70円です。プレーンが50円ですし、ブラックカラーなら70円なので黒にこだわらなければ同じ値段で軽くなります。32本で382g、プレーンだと444gです。1.8㎜のプレーンスポークだと359g、ただ重量級の御大にはちょっと怖いなあ。メンテ間隔が長くなりがちだろうしね。折れやすい首部分はやはり2㎜欲しいですね。
 
さて、組み方です。ラジアル組、タンジェント組、間引き組、そのほかねじり組とか変態組がありますが、縦に柔らかく横へ剛性のある、タンジェントが万能でよいでしょう。④空気抵抗を考えれば間引き組、でも、その恩恵にあずかれる速度域での乗車は少ないので、それより③を重視しましょう。
 
ハブはシマノの105にしました。このハブはカップ&コーン式のベアリングシステムで、グリスアップと玉当たり調節ができるところが良いですね。カートリッジベアリングで打ち直しが必要なハブも増えていますが、エコではないですからね。それに、荷重がかかった時の回転性能は(シマノが言うには)上だそうです。振れ取り台の上でホイールを2本回し、「どっちが長く回っているでしょうか!」とサイクルショーなどで自分の会社が輸入するハブを宣伝していることがありますが、まあ無意味な性能ということなのでしょう。真実の④ということですね。
 
105の上はアルテグラ、値段が倍近いくせに重量は2gしか軽くならず、ボールレース研磨していると言っても、そもそもハブの抵抗なんて全体の抵抗から見れば極小、それこそハブダイナモでもいいくらいなので体感できる違いはないでしょう。デュラエースは良いハブです。構造、材質、フランジの厚みまで、とにかく全てが最高です。値段さえ考えなければ。105未満のハブは、、、、105でも十分安いので、わざわざ買わなくてもいいでしょう。
 
ニップルはリムが鳩目レスなのでアルミは使えず、ブラスです。スポーク買うとおまけで付いてきます。
 
リムフラップは、タイヤがクリンチャーチューブラーを使う予定なのでなくてOK。いくらかですが、軽くなりました。が、このタイヤ真っ黒です。現在コルナゴブランドの赤いタイヤを使用中の御大、フレームに合わせておしゃれにまとめています。それならば、これでどうでしょう。リムを赤くするのです。XR-240にはカラーリムが存在します。こちらは値段が上がって2,980円です。性能と関係ない部分で、前後で360円の価格上昇か、痛いなあ。まあここは目をつぶってもらいましょう。
 
さて、MTBコグを使用している御大、9速のMTBコグは何があるかなと、タキザザカタログに目を通します。むむむむ!上から下までダイナシスになっている!これでは「台無し、死す!」ではないか!と思ってよくよくカタログを眺めていると、ソラグレードに9速11t~32t発見。不思議なこともあるものです。~30tコグにしようかと、迷いもありましたが、やはり「登りできつかったぞ、膝が痛い、ゴラァ!」が出ると嫌なので一応ワイドレシオにしてみました。まあ、一度ギアレシオを見直して状況によってホイール毎に違う歯数構成にしてもいいかもしれませんね。
 
価格を改めてまとめます。


Fハブ   シマノ105  HB‐5700‐L ¥2,450
Rハブ   シマノ105  FH‐5700‐L ¥4,290
 
スポーク DTスイス コンペティション ¥70×64本=¥4,480
ニップル DTスイス ブラス        スポークに付属
 
リム    KINLIN XR‐240 RED   ¥2,980


ホイール合計 ¥17,180
 
カセットスプロケット(コグ)が¥2,260
 
これにタイヤ代が加わります。金に糸目を付けずに、御大にとって最上の組み合わせにしてみました。
 
タキザワにファックスで発注をかけたので4,5日後には商品が到着するでしょう。あ、しまった、今はまだ6月だ!これは時間かかるかも!今はタキザワのセール期間、全品10パーセントオフになるのです。貧乏人が一斉にこの時期に発注するので、なかなか届かないんですよね。
 
そんな訳で、御大には申し訳ございませんが、もうしばらくお待ちいただくことになると思います。気長に待っていてください。その代わり10パーセントオフになりますので。タイヤはタキザワで取り扱いがないのでmsamasa師匠の所に行ってみます。
 
字ばかり、しかもやたらと長い文章で、ほとんどの人に全く意味のない今回、もし全文を読まれ、無駄だった、人生損した、と思われた方がいらっしゃいましたらお詫び申し上げます。