今日は何に乗って行こうか。ロードはペダルがロードタイプなので歩きにくいのです。小岩菖蒲園で散策がきついでしょう。リカンベントのペダルと付け替えるか、とも思ったのですが、いっそリカンベントで行けばいいやとの結論に達し、急遽昨日手入れをしました。給脂(これがチェーンが長いので結構時間かかります。)をして、ほこりを落とします。そう、何しろ2か月ぶりの出動です。
 
10時に御大と寅さん記念館の上で待ち合わせ。集合時刻2分前に到着しましたが、自称三浦友和さんはすでに到着しておりました。数名の自転車乗りがいましたが、赤いコルナゴと整った顔立ちが目立っていました。
 
そこにいた年配のローディーに、リカンベントについて質問を受けました。御大、乗る奴の気が知れないと冗談で返していましたが、私は「乗らない人の気が知れない。」と云うと、その方も笑っていました。最初は皆そんなものです。何かのはずみで乗ってしまうと、買わずにはいられなくなり、乗りなれてくると乗らない人が気の毒に思えてくるのです。私はサイクルショーで試乗してしまってから数年、妻の隙をうかがいつつ入念に調査、研究をつづけ、昨年ようやく「最も欲しかったタイプが」「堂々と」購入できる運びとなったのです。
 
まずは小岩菖蒲園を目指します。25㎞/hを超える速度で巡航する御大、とても還暦過ぎの走りではありません。うかうかしているとちぎれてしまいます。広いところでは並走してしゃべりながら、狭いところでは一列棒状で走ります。
 
京成線江戸川橋梁手前で土手を下りるとそこはもう小岩菖蒲園です。が、御大止まる気配なく、先へ行ってしまいました。慌てて追いかけます。こちらのMAXに近い45㎞/hで追いかけてようやく捕まえました。もっと先だと勘違いしていたとのこと。結構来てしまったし、帰りに寄ればいいので先へ行くことにしました。
 
ポニーランドで、一休み。ここで改めて御大の自転車をしげしげと見ました。コルナゴのアルミ、インテグラルヘッドに流行のショートリーチコンパクトハンドル。リアコグはMTB用のワイドレシオ、ディレイラーはそれに合わせてMTB用の物に換えてあります。実を取った良い構成でしょう。
 
さて、この先はどう行きますか。
「海まで行こう。」
イベント慣れしている御大、ハンドサインも確実で一緒に走って怖い思いはすることはありません。
江戸川放水路の左岸を海に向けて走ります。
 
顔出しの許可は得ていないので写真はここまで。東西線を越えたあたりです。
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日が出てしまい、日焼けが心配されます。気温も高く、暑かったのですが、気持ちの良い海風に吹かれながら快走を続けます。
 
湾岸道路、京葉線と続けてくぐると江戸川放水路の終点です。その先は海!多くの船が出ていました。
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帰りはなぜか、向かい風、あれ、往きも向かい風気味だったはずでは?御大はそんな風でも苦にすることなくペダルを回し続けて元来た道を飛ばします。休日公休の少ない身分の私、一人で黙々と走ることが多いので、こうして同行者のいるサイクリングは特別な感慨があります。前後しながら、あるいは並走してしゃべりながら走るのはとても楽しいものです。
 
帰りには小岩菖蒲園へ立ち寄りました。開花してからずいぶん日が経ち、さすがに落花したりしぼんだりしている個体が多くなっていますが、まだまだ見るに耐えるだけの量が残っています。
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帰宅は御大にも同行していただき、コルナゴの整備しました。走行中気になったのは2点、ブレーキブロックの砂を噛んだような音と、チェーンの油脂切れ音です。その音がする時にはリムへの攻撃をしているわけで、よくないので早急に清掃が必要です。砂を噛むようなのは人生だけで十分ですね。
 
まずは作業台に乗せます。チェーンを専用洗浄機にディグリーザーを入れ、汚れを落とします。みるみるきれいになってきます。チェーンの伸びもチェーンチェッカーでチェック。まだ大丈夫です。それからウェスできれいにふき取ります。
 
チェーンの油脂切れ音が出ているということは、あまりこまめなメンテナンスをしていないということを意味しますので、長持ちするウェットルーブを給脂します。ドライタイプだと汚れにくいメリットもあるのですが潤滑能力も比較すれば低く、もちもよくありません。
 
それからフレームにワックス系のケミカルで軽く磨きを入れます。これは特に意味はありません。自宅の中に自転車を仕舞われる「変人」(自転車愛好家としてみればむしろ常識人ですが)なので汚れていない方がいいでしょうから。チェーン洗浄でフレームを汚した可能性があるからというのが最大の理由です。
 
せっかくチェーンをきれいにしたので前後ディレイラーも洗浄、給脂します。意外なほど汚れていませんでした。コグもウェスで拭いてからパーツクリーナーで洗浄。シフトワイヤーもアウター受けから外して洗浄、給脂。
 
ブレーキブロックの面に刺さっている金属片や汚れを取り除きます。道具はKTCの自動車用コネクターピックアップツールがお誂え向きです。そしてやすりでブロックの当たり面を整えます。
 
続いてリムです。リムのブレーキの当たる面をパーツクリーナーを付けたウェスで拭き取ります。あとは車輪をつけ直せば完了。
 
これで30分くらいでしょうか。この程度ならいつでもやりますよ。
 
さて、宿題が出されました。30年ぶりのことでしょうか。前回は公民の何かだったはずですが、今回は新しいホイールとタイヤの用意です。ホイールは合うものを適当に、とのこと。
 
シマノで組まれた御大のコルナゴ。ハブは105でどうでしょうか。スポークは品質からDTで、ニップルはアルミかブラスか悩ましいところですが、長期間使用することを考えればブラスに軍配が上がります。これもDTがいいでしょう。組み方は乗り味が優しく、横方向へ剛性の高いタンジェント組、普通に6本組イタリアンで。
 
悩みはリムです。完組に押されて良質な単品売りリムの種類が減ってしまいました。ディープは横風に弱く、40㎞/h巡航までの脚はさすがにない御大には向かないでしょう。登りを考えれば軽い方がよく、制度が高くて材質の良いリムを使用したいところです。
 
タキザワのカタログでいうとKINRINかアンブロージィオしかなく、マビックはもはやカタログ落ちしています。しかもウェブで見るとアンブロは高級ラインは欠品中と来たものです。どこかでマビックオープンプロ探してみるかな。それともキンリンのXR240でいくか。これでも不足はないかな?レッドカラーもあることだし。
 
タイヤはパンク修理の苦手な御大、TOFOのチューブラークリンチャーで。このタイヤはクリンチャーのリムを使用するチューブラータイプで、しかもチューブレス構造なのです。チューブ交換はできませんが、その代わりにパンク修理剤で修理ができます。チューブラーの乗り味をリムセメントや粘着性のリムテープを使用することなく楽しめます。タイヤ交換もクリンチャーのようにチューブかみこみの心配もなく、チューブラーのようにセメントでべたべたもなく、リムにはめ込んでいくだけです。まあ、それなりにコツも必要と言えば必要ですが。
 
こんな感じでしばらく部品探しを楽しむことにしましょう。
 
午後は当然のようにリハビリへ行きました。今日担当してくださったリハビリ師、例の自転車好きで、マッサージの間の話は尽きません。平日休みもあるとか、そのうち一緒に出掛けるようになったりして。