エレキギターのコードがきれいでない話は以前書きました。弾いていると気持ちの悪い不協和音となるコードがあるのです。
 
ギターはそもそも完全な調律のできない楽器です。レギュラーチューニングでは5弦をA、その5フレット音Dと4弦解放を合わせるのですが、5弦を押さえる力加減で音程が変化してしまうのです。強く押さえると♯してしまいます。
 
また、原理がよくわからないのですが、フレットがまっすぐだと完全な和音はユニゾンとオクターブだけになるそうで(詳しく知りたい方は平均律と純正律を勉強してください。私は理解していません。)、あいまいな楽器なんだそうです。
 
それはともかく、気持ちの良い和音を得るにはオクターブチューニングをして、12フレットハーモニクス音と12フレット音を同じにするのが基本です。ところが、私のエレキギターは明らかに違っているのです。6,5,3弦の3本はサドル調節代目いっぱい長くしていますが、まだシャープしています。特に5弦はひどいのです。ギターチューナーなんて使わなくても、耳で聞いても「これはひどい、、、」というくらいずれています。
 
さてどうしますか。私の場合、それはこのギターをどうするのかということにつきます。そして考えること2分、決心がつきました。
 
まずは弦交換です。なぜか古い弦はオクターブピッチが安定しないそうで(高校物理ではその理由は教えてくれなかったぞ)、これが新品でなければ元から狂ってくるそうです。そしてサドルの位置をどの程度下げるか検討します。ノギスで精密に計り、4mm下げることにしました。
 
次にテイルピースとブリッジを外します。
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ブリッジを支える全ネジの寸法を測ると、4mmφ、ピッチの一般的なものだったので、私のタップで立てられます。金属加工用なので木に立てていいかどうかは分かりませんが。やっちゃいましょう。下穴は3.5㎜です。
 
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勇気あるね、俺。で、組み直してオクターブチューニングしました。こんな感じです。どうして5弦はこんなに引かなければならないのでしょう?何かおかしいのでしょうね。
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これでコードを弾くと、うーん、まあ気持ち悪くはないかな!もう少し弾き込んで調節すればかなりの線まで行けるかも。これで
「買って買って!」
を言わずに済んだかな???