わがリカンベント、アクションプラスは前後リジッドです。本来後輪は26インチMTBサイズなのですが、予算の都合から手持ちの700cを使用し、前輪は20×1.5だったのを、走行抵抗の低減を狙ってより細身の11/8に換装しました。しかし、その分乗り味はかなり固く、わずかな段差でも跳ねて姿勢が乱れ、暴力的な衝撃がシートに響きます。
 
もう一つの問題は直進性が低いこと。計算すると、半径で後輪で13㎜大きく、前輪で7㎜小さいのです。結果、フレームの設計より20㎜前のめりになっています。これはトレールの減少を意味し、クイックなハンドリングの元凶の一つです。数字で見るとたいしたことはないんですけどね。
 
両方を解決する方法は、サスフォークを入れること。探すと、SR SUNTOURから20インチ用のサスが出ているではありませんか。価格も17.000円程度とリーズナブル。サスストロークも大きすぎない30㎜程度と、まさにぴったり。ディスク台座の付いているバージョンもあるのでまさにおあつらえ向き。
 
サイクルモードでSR SUNTOURブースで現物を見ようと思ったら、会社規模から考えると明らかに小さいブースに数本MTB用サスがおいてあるだけでした。カタログを渡され、これ見てご検討下さいと言われました。20インチ用スイングショックフォークはウェブサイトで得られる情報以上の物はなにも載っていませんでした。
 
あれが11月、しばらく時間をかけていろいろ探していたのですが、他には20インチ用のサスはまずないので、結局これを購入しました。そして待つこと5日、本日到着です
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SUNTOURの文字の入っている箱の製品を買うのは私の初代MTB用、XC PRO以来25年ぶりです。私が自転車に目覚めた80年、シマノは迷走の時代で規格をやたらに乱していました。お金のない中学生は必然的にサンツアー派、小遣いをためてはサンツアーで自転車を組み上げていました。BL、サイクロン、NSLなどなど。カンパニョーロは高根の花、ユーレーやサンプレックスがやや時代に遅れ気味だけどなんとか付いてきている、そんな感じでした。サンツアーは精度が高く、誇りを持って使っていました。それが90年代前半、栄輪業と合併、さらに台湾の会社に身売りという悲しい末路を辿ってしまいました。
 
台湾のブランドになってからは買うに値する製品は作られなくなり、もっぱら低価格車用の部品を生産していたと思っていました。ところが、ここにきて大きく時代が動き出しました。特にサスフォークではシェアは世界一、有名メーカーの製品をOEM生産しているにとどまらず、SRサンツアーブランドで高級フォーク界に殴り込みをかけてきたのです。かつてのサンツアー少年にはちょっとうれしく、少し寂しい感じです。
 
でも、私が買ったのは低価格品ですけどね。余談が多いね、みんな読み飛ばしているよ。まずは箱を開けましょう。
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テレスコピックではなく、ヒンジを持つタイプです。説明書は紙とDVDです。紙の方はダメだこりゃ、日本語がない。DVDは、動画とPDFで入っています。動画は全く違うタイプのサスのインストール方法で何の役にも立ちません。で、スイングショックのPDFを開くと、んん、やはり日本語がない。フランス語なんてどこのあまのじゃくが読むんだよ。仕方なく苦手な英語を読みます。
 
 The coil spring is located within the steerer tube and can be accessed from the top. To adjust the preload ofyour Swing Shock fork, you have to use an extra long 4mm Allen key. In case you use theoriginal 255mm steerer, you need a 200mm long Allen key. Please also follow the instructions indicated below.
 
んん、俺英語できないなあ。意味が分からん。コイルスプリングがステアチューブ、つまりコラムの中にあって、上からアクセスできるので、ものすごく長い4mmアーレンキーでプリロードの調節をしろ、としか解釈できないんですけど。そんなはずないよね、だってスターファングルナット打ち込んだら回せなくなるもん。走って具合見ながら調節するでしょう、普通。
 
で、とりあえずプリロードの調節をしてみました。そんなに長いアーレンキーなんてあるわけもなく、付属もしておらず、伝家の宝刀、スナップオンのラチェットレンチにエクステンションを付けて、ドイツはハゼットの4mmアーレンキーをセット。楽々アクセスできます。というか、出来ちゃいました。ああ、スターファングルナット打ち込めないぞ。これ以上不便な構造の物なんて、1960年代のホンダF1くらいでしょう。エンジン降ろさないとキャブの調節ができなかったと、「F1 地上の夢」にありました。
 
で、仕方なくカーボンコラム用のエクスパンダを使用。これ、付属していて悪くないよね。
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今まで使っていたフォークを抜け。当たり前でしょう。んなものマニュアル見なくてもわかります。抜きました。
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コラムの長さを計り、同じ長さでコラムをカットしろ。カットはパイプカッターを使う。これもわかります。しかし、私はソーガイドを使ってカナノコで切ります。この方法だとパイプの内側をヤスるのが簡単でいいのです。そしてステムの位置を少し上げたいので、40㎜長くします。
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下玉押しを圧入しろ。私のは割が入っているので手ではめるだけです。そしてあとは自転車に装着、ブレーキとスピードメーターセンサーを戻せば完成です。コラムスペーサーでステム位置を40mm高くしました。
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試走は明日、PTA校外の用事がすんでから。


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はじめまして、おいらもこれ、購入しましたがまだ、付けてませんが?
結構良いみたいですね。おいらがルイガノに付ける予定です
下玉は上からエンビで打ち込む予定です セオサイクルに頼む予定でしたが6000円と言われたので?ビックリです
以前、もチャリ買いましたが、もう買いたく無いですね
噂どうりです 削除
rik**0209 ]
2014/6/18(水) 午後 9:38
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rik**0209 さん、コメントありがとうございます。

下玉押しは私のは割が入っていたので手で嵌められましたが、そうでなければ塩ビパイプを使う人が多いようですね。サスフォークだと叩いた衝撃が吸収されちゃうので、工夫が必要になるかもしれません。

もチャリって、なんでしょうか?初めて耳にします。 削除
2014/6/18(水) 午後 9:57
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あっ!!! 以前も チャリ買いました。です 訂正

塩ビは、コウナンで買って来ましたよ、デカイプラハンが、有るので

(ルイガノは、リジットです)

そういつで一撃で行きます 削除
rik**0209 ]
2014/6/18(水) 午後 11:06
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もチャリ、了解しました。インストールできたら、ブログでご紹介ください。お待ちしております。 削除
2014/6/18(水) 午後 11:22
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