センチュリーランとは、100マイル≒160kmを走るという意味です。
 
2連休でしたが、昨日は大雨で何もできず、年末大掃除と妻の送迎、息子のインフルエンザ予防接種の付添、夕食作りと、忙しく過ぎました。
 
今日は1日遊ばせていただきます。荒川、入間川、と走り、高麗の巾着田からいよいよ登り、日和田山、北向き地蔵、顔振峠、そこから奥武蔵グリーンラインを通り、定峰峠から西武秩父へおりて、レッドアローで帰る、というのが第一プラン。しかし、どうも今日は風が強そうです。北風だと、高麗に着く前に脚が売り切れ、そうなると登りが練習にならないばかりか、帰りの電車が遅くなってしまいます。また、それでは楽しく走れません。その場合には第2プランへ移行すればよいのです。
 
例によっていくつかの家事をこなし、準備万端出発、と行きたいところですが、そういえば可燃ゴミの日だった、昨日の掃除で出た山のようなごみを出さなくては、とか、一回外に出たらあまりの寒さに衣類を交換したとか、なんだかんだで9時10分になってしまいました。
 
一般車道を西に向けて走ります。30分後、五反野の駅をくぐって荒川まで出ます。この駅は、小学生時代、弟の手を引いて父の勤める高校の文化祭に行った思い出があります。
 
荒川に出ると、想像以上に強風です。24㎞/hがやっと、気を許すと20㎞/hを割ってしまいます。これですぐに第2プランへ移行しました。まあ、ひよったわけです。富士がきれいに見えました。
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荒川サイクリングロードはいろいろ問題を抱えているので、あまり走りたくはないのです。工事が多く、未舗装だったり、とんでもない迂回させられたり、というのはまあ期間限定と思えば我慢できないこともないのですが、管理者が全く自転車を知らない輩なのでそっちでも困っています。制限速度20㎞/hと言い出したこともあります。自転車にスピードメーターは義務付けではありません。どうやって速度を割り出すのでしょう。
 
右岸側では、広い道路に線を引き、自転車はこの中を通行してください、とやっているのです。すれ違うのが怖い、極端な狭さです。歩く方はたっぷりあって、なんじゃこれ、という感じです。河川敷には野球場もたくさんあるのですが、よりによってサイクリングロード上で少年たちにキャッチボールをやらせていることも日常茶飯事。ある時、河川管理は、驚くべきことに「自転車は危ないので押して端を通行してください。」と言いうのです。道路でキャッチボールはここでは通行権より上なのか?ここ、車いすの人も通るけど、その時にはどうするの、と尋ねたら、職員に聞いておきますだって。
 
また、車止めが頻繁にあるのですが、ここがなんと自転車が通行できないのです。公園の入り口みたいなゲートなので、いったん止まってペダルが当たらないようにしながら、そろりと抜けなければなりません。結果、土手に轍ができてしまっています。これ、洪水の時に弱点となって決壊の恐れがあるはずです。
 
自転車は走ってはいけないサイクリングロード、だんだん日本に広がりつつあります。
 
愚痴はこれくらいにして、次へ行きましょう。鹿浜橋の所から、新柴川サイクリングロードへ入ります。この道がまたすごいのです。橋がたくさんかかっているのですが、平面交差しているところを渡らせないようにしてあるのです。いったん土手を下りて、橋の下へUターン。橋の下をくぐって、つまりここで道路を渡るわけです。そしてまたすぐに橋のたもとへ戻りUターン、登ると道路横断となるわけです。通勤通学にも使われている道ですから、悠長にそんな行き方する人などほとんどおらず、平面交差を突っ切っています。
 
R122はくぐるときに、ひとつ前の橋で左岸に渡り、くぐり終えたら一つ先の橋で右岸に戻ります。ここを過ぎると、川口オートレース場が見えてきます。妻とここを走った時に、ずいぶん遠くから排気音が聞こえたものですが、今日は何もないのか、静かでした。
 
風は北西の風、ところどころ強く感じますが、市街の中なのでそれほど困ることはありません。もちろん道が道だし、人も多いので飛ばすことは避けますが。
 
イオンモール川口を過ぎると、外環が見えてきます。その先で、平面交差があり、渡れないように柵がしてあります。矢印は右、迂回と書いてあるのですが、その指定された道はなんと!階段!!!どういう神経なんでしょう。これ、知らない人が夜間に通行したら落ちるかも。私も最初に来たときには結構やばかったです。ご丁寧に道の反対側でも階段に誘導しています。つり合いだけは取れていますね。
 
外環はさすがにくぐれるようになっています。
 
そこからわずかで、通船掘りに出ます。ここは見沼代用水東縁と西縁の水位差を克服するために、閘門が作られています。
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通船掘りに沿って見沼代用水東縁へ移動します。ここから緑のヘルシーロードという名前の道になります。この道はこれはこれで、いろいろバカ丸出しな部分も多いのですが、ここから利根大堰までほとんどサイクリングロードなのはありがたいことです。
 
この辺りから市街地ではなくなってくるので、風がもろに当たります。せっかく走りやすくなってきているのですが、なかなか前に進んでいきません。走り出してすぐ、武蔵野線の下をくぐります。ちょうど貨物列車が通過しました。紅葉が見事です。
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武蔵野線をくぐると、ますます風を遮るものはなくなります。強烈な風です。のろのろと、そしてバランス保持がやっとでヨタヨタとしかすすめません。冷たい風で、フェースマスクをしていたのですが、それでも鼻水が止まりません。バックポケットのティッシュは次々と使用済みとなっていきます。
 
やがて大崎公園へ出ました。この公園は、かつてこのコースを走った時に見つけ、面白そうだからと後日子供を連れてきたことがあります。まだ小学校に上がる前の兄妹は、長時間水遊びに興じ、そして初めて見る馬車に乗って大喜びでした。そうなのです、サイクリングというより、むしろ子供が安全で、楽しく遊べる場所を探してロケーションハンティングをしていたのです。本当なんだ、信じてくれー!
 
緑のヘルシーロードは時々極端な狭さになります。ひどいところでは、20㎝程度しかありません。そんなところをロードバイクで通るわけもなく、用水の反対側の車道を通行します。どうせ車もほとんど通らないし、ヘルシーロード歩行者安全の為には当然の選択です。ま、どうせ歩行者も車道の方を安全の為に選択することがほとんどですが。この道はこういうところがよくあるのです。
 
それにしても、ものすごい向かい風でちっとも距離が稼げません。メーター壊れちゃったかな?と本気で思うほど、進んでいかないのです。それでも家から50㎞を過ぎました。ここに、用水路の立体交差があります。江戸時代に掘削されたこの用水、いったん地下へ潜らせ、なんと元荒川の下をくぐっているのです。和算が発達し、測量技術も土木技術も確かなものがあったのでしょう。重機のない時代にこれだけの大工事を成し遂げたことは称賛に値します。ここにトイレがあったので小用を済ませます。
 
時刻は11時30分。そろそろ昼食ポイントを探しましょう。今日の献立は朝の残りご飯と久しぶりのカップヌードルです。しかし、ストーブを焚くにはこの風では風除けが必要です。風のこないところを選ぶために、まずは前進します。
 
風さえ弱ければもっと先まで行けていたはずで、いつものポイントがあるのですが、今日はとてもそこまで行けそうもありません。結局50分ほども走って、それでも距離は15㎞に満たないくらいですが、ようやく風よけになる建造物を見つけ、その陰でお湯を沸かして調理しました。家を出てから3時間以上、初めてのちゃんとした休憩です。
 
セルフシャッターだと、ちょっと無理があるなあ。ちなみにピンクのジャージはジロ・デ・イタリアの総合一位ジャージ、マリアローザです。こんな派手で意味ありげなものを買うわけもなく、福箱に入っていたものです。イタリアサンティー二社の、ジロの公認レプリカです。防寒用なので、これからは大いに活躍してくれますが、輪行で激しく油汚れを付けてしまいました。チェーンの真黒なやつ。洗っても完全には落ちません。
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寒い時には熱々のラーメンライス。これがうまいんだよね。ストーブはSOTOMUKA。レギュラーガソリン仕様なので心置きなく使えます。どうせ最大火力でしか使わないから、この場合とろ火はなくてもOK。
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 さて、これからどうするか思案します。第2プランは、本来このまま緑のヘルシーロードを最後まで北上し、利根川に出ます。そして利根川サイクリングロード、途切れるので一般道、また利根川サイクリングロード。そして関宿で江戸川に出て、自宅に戻るセンチュリーランです。しかし、風が強くてこのまま行くと明るいうちに帰宅できる保証はありません。
 
ここで戻るという手もあります。65km程度ですから、ここから帰れば追い風の中、おそらく3時間もしないで帰れるでしょう。風は止む気配なく、そちらに心が傾いてきました。
 
しかし、ここで帰ると何かやり残したまま終わるようできっと後悔するでしょう。それに、強風区間はあと20㎞、ここをこらえればあとは追い風なので、その方がやり遂げた感動が得られるのではないでしょうか。
 
出した答えは、前進です。もし、どうしてもだめなら鉄道で帰る手もあります。強烈な向かい風の中、緑のヘルシーロードを走り通した感動を手にできるでしょう。時間計算すると、全行程を走っても17時ころ自宅に帰りつくはずです。日没は16時30分程度、17時ならまだ何とか明かりが残っているし、それより多少遅くても強力な照明は持参はしていますので、ゆっくりなら安全に走れるでしょう。
 
そうと決まれば、まずは走らなくてはなりません。何しろあと95㎞も残っているのです。が、いきなり工事で通行止め。工事多いなあ。反対側の車道を行きます。風は午後になり、ますます強くなってきました。カロリーを体内に入れたので、食前とは打って変ってぐんぐん進みます。時々ダンシング(立ちこぎ)を混ぜながら、ギアはアウター固定、ただしコグはヒルクライムのまま16t~27tなのですが、20㎞/hを常に越えながら(たいしたことないか)ペダルを回します。
 
行田市なので、所々こんもりした丘があります。古墳でしょう。やがて秩父鉄道が見えてきました。仕舞った、やっちゃった。この道には踏切がないのです。その手前でいったん道を外れ、踏切を渡ってからまた戻らなければいけないのです。すると、線路で行き止まりになっている部分の価値は、なんでしょうか?とにかく戻って道を外れ、踏切をわたります。
 
ここまでくればあとはすぐです。そのすぐが、今日は辛い。辛いけど、最後の踏ん張りです。利根川の土手が見えてきました。強烈な向かい風の中、ついに緑のヘルシーロードを走りきったのです。土手に上がると、利根大堰が見えます。がんばればちゃんと着きます。あきらめないで本当に良かった。
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 緑のヘルシーロードセンチュリーラン 下に続く