金町までは歩いていくつもりでしたが、妻が車で送ってくれました。5時17分金町発の電車にはおかげで余裕で間に合いました。この時間でも結構混んでいて、ホームにも人があふれていました。でかいザックを背負っているのでかなり気を使いました。車内も座れませんでした。
 
そして立川発奥多摩行き、これがたまげるほどの登山客を乗せ、また座席には座れませんでした。
8時7分、奥多摩駅前に降り立ちました。本当はもっと早く出発したいのですが、電車の都合でどうしようもありません。天気は曇り。鉛色の厚い雲に覆われて、薄暗い感じの朝です。駅に設置されている登山計画書投函箱に計画書を入れ、すぐに出発します。今日の行程は長く、時間は限られているのでぐずぐずしていられません。
 
氷川大橋を渡るとすぐにある交差点で細い道に入っていきます。人が並んで歩くとそれでいっぱいという道で、一部階段です。しかも結構な急坂です。神社の上で立体交差があり、そこから車道に出ます。地図には民宿田中とありますが、どの建物なのか結局わかりませんでした。また前方に立体交差が見えてくると、いよいよ林道へ入ります。林道とはいっても舗装路です。
 
ここがよくわからないところ。昭文社の山と高原地図23奥多摩では、表の地図では登山道がショートカットしているように書いてあるように見えますが、裏の奥多摩駅周辺拡大図ではその道も林道であるように見えます。立札では六つ石、鷹の巣、雲取→になっているので、林道が地図に載っている拡大図の方が正しそうです。
 
車道を歩いていくと、工事現場にさしかかりました。誘導員が今日はどこまで?というので、石尾根走破して奥多摩小屋まで、というと、そう、結構距離あるよ、と言ってくださいました。まあ、道はあってるのでしょう。しかし、GPSの軌跡はコースでない林道の形になっていきます。これでも結局コースに合流するのですが、遠回りになってしまいます。結局コースは分からずじまい、林道の遠回りコースをぐるっと歩き、9時調度登山口到着。駅から三ノ木戸山分岐まで、コースタイムで2時間10分。その半分弱をかけてしまったことになります。
 
今日のコースはコースタイム通りだと時間切れになってしまいます。これから飛ばさねばなりません。登山道入り口に、熊出没注意の看板がありました。熊よけの鈴か、ラジオをかけて行きなさいということ。VX-7を取り出し、ザックのストラップにぶら下げます。スピーカーマイクはザックのサイドストラップに。ここから音を出します。短いアンテナではラジオは入らず、長いアンテナを付けて頭の上より高く出るようにしました。ア
ンテナ交換は効果覿面(てきめん)、うんともすんとも言わなかったスピーカーからいきなり音が出てきました。2バンド同時受信が可能なので、メインでTBSラジオを、サブで145.00MHzを聞くことにしました。
 
登山道はよく整備されていて、歩きやすいのでガンガン飛ばせます。稲荷神社を越えたところで道がZ字型になっていうのですが、そこに地図には載っていない分岐がありました。地図を出して一応確認。
 
紅葉はところどころみごとな木があるのですが、ポツリポツリと立っているだけで、全面まっかっかというわけではありません。針葉樹が多くて、たまに広葉樹が混ざっているような感じです。それでも、山の紅葉を見たがっていた妻へのお土産として、あとで赤フィルターかけ処理して見せられるように撮影しておきました。ただカメラがね~。コンデジなので作画という点では物足りません。特に背景をふわっとしたボケで紅葉を引き立たせたいのですが、無理な話です。
 
この写真はまだフィルター処理していません。
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ラジオから流れる、遺体が入っていると思われるドラム缶らしきものを潜水作業員が発見という、この雰囲気にぴったりのさわやかな話題を聞きながら、そして頻繁にかぶってくるCQコールを聞き分けながら、熊に会うこともなく歩いていきます。
 
三ノ木戸山分岐到着。10時35分です。コースタイムでは10時17分に着いていなくてはなりません。空腹を感じたので、まずは食事です。毒蝮さんの毒舌を聞きながらアンパンを食べ、いくつかのクッキーをつまみます。
 
10分で休憩は終了、また歩きます。六つ石山分岐までは歩きやすい尾根道で、道幅も広くていいのですが、樹林の中で展望がほとんど利きません。六つ石山はコースから外れたところにピークがあるので登頂せず通過します。今回の山旅の目的はピークハントではなく、あくまでも心肺と足腰の鍛錬にあるので淡々とLSDの上限程度の心拍数を維持することに専念します。
 
話はすこし外れますが、ワンゲルはピークハンターではなく、自然の中において、自由で人間らしい活動をすることを目的としているのです。山岳部は文字通り山岳における活動を目的としていますが、同列に扱われてしまうことが多いワンダーフォーゲルは出発点が違うのです。そもそもドイツの活動が、、、とやると山系サークルの会合で「ワンゲルの連中は理屈が多いくせに、結局俺たちと同じことをやる。」と言われてしまうので、ここではこの辺にします。
 
今回はワンゲル用語でいう、山岳トレーニングワンデリングでしょう。とにかくなんでも「ワン」を付けるのです。海で遊べば海ワン、自転車に乗ればサイクリングワン、河原でバーベキューワン、自然回帰運動とは関係ないような、酒ワン、麻雀ワン、ポルノ映画鑑賞ワンなどいろいろありました。計画書さえ提出すればすべて正規のクラブ活動です。
 
さて、ワンゲル魂全開になったところで将門の馬場まで来ました。ここで道が二つに分かれます。右の道を行けば城山、水根山、鷹の巣山とピークを踏みます。左の道を行けばすべて巻いてしまいます。
 
高校の同期、F君のギャグを拝借すれば、「われら常に過激を選択するワンゲル部は、2つの道があれば必ず巻道を選ぶのであった。」で、左の道を選択。そう、今回はピークなんてどうでもよく、一定の負荷をかけ続けたいのであります。本音でいえば、そうでもしないと明るいうちにテント場に着かないし。
 
そんなわけで鷹の巣山避難小屋到着が13時15分。2時間半歩きっぱなしなわけですが、ここでも休むことなくそのまま歩きます。水だけはハイドレーションなので、歩きながらでも補給できます。これがなければザックを2回は降ろしているでしょう。
 
ここからまた道が分かれ、当然高丸山は巻道の方。それにしても長い尾根です。歩いても歩いてもまだまだ続きます。ちょうど高丸山の下に差し掛かったところで、白人系の単独行の男性と行き会いました。彼は地図を見せ、鷹の巣山避難小屋までどのくらいかかるか、と英語で質問してきました。1hour、そして地図を指さし、今ここにいるよ、と地図で指し示すと、大変に喜んでいました。現在位置がわからなくなっていた様子。こんな分かりやすいところでこんなんで、大丈夫なのかなあ。向こうは向こうで、あんな英語しかしゃべれなくて大丈夫なのか、と思っているかもしれませんが。
 
14時05分、千本つつじの分岐で2回目の休憩。10分休みます。やたらと鹿の鳴き声が聞こえます。また、シカの食害と思われる樹木の皮がはぎとられているのを目にします。食害予防で黒いメッシュを幹に巻いてありました。たいして空腹でもないのですが、早めのカロリー補給とレーションを食べます。
 
ここまでくればもう今日のゴールは計算できます。本日初めてのピーク、七ツ石山の頂上を踏みました。
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ここからのくだりはちょっと厳しいです。わずかな距離なのですが、膝と腿の筋肉に大きな負担をかけます。なるべくゆっくりと降りて痛めないように気を使いました。
 
そしてブナ坂の十字路で鴨沢コースと合流。最後の休憩をして、一気に奥多摩小屋を目指します。途中、単独行の女性を抜きました。大きなザックで、テント泊するように見えました。
 
GPSは前回ここを通った時の軌跡が残っていて、あれは今中3の息子が小学1年生の時ですが、あとどれくらいで到着するのか正確にわかります。そしてあっという間にヘリポートに到着。前回はここで息子が休みたいと休憩したところです。そこのすぐ先、登るわけでもなく、むしろ下るくらいなところがテント場なのですが、それでも休むと行って動かなくなり、5分ほど一本取りました。
 
15時30分、奥多摩小屋テン場到着しました。キャンプの様子は次回。