明日から登山です。計画書について、山をやらない方からの質問があったので、ここに掲載します。3通制作し、1通は自宅(遭難対策本部)、1通は自分で持ち、もう1通は登山届の箱や現地交番などに提出します。
 
山によっては専用の書式が印刷されている用紙に書くようになっているのですが、必要事項を記入してあればどんな書式でもよいことになっているようです。あらかじめ作っておけば、記入ミスや漏れもなく、出発前の時間節約にもなります。一番肝心な自宅に置いておく物と、現地へ提出の物が食い違うこともありません。
 
私は山に限らず、シーカヤックやMTBで山に入るときにも必ず作成します。そして計画書にない行動はやむを得ない場合を除き、しないように心掛けています。そして終了後、速やかに連絡を入れています。これは名著、「山行十話」の弟2話、消えた少年をお読みいただくとその意味が分かると思います。
 
 
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                      登山計画書
 
メンバー ◎三毛ジャガー(みけじゃがー)45歳 身長172.5㎝ 体重61㎏
       登山靴 赤いサロモン   ザック 赤いモンベル65ℓ
 
コース 1日目 奥多摩駅―六ツ石山―鷹の巣山―七ツ石山―奥多摩小屋(テント宿泊)
     2日目 奥多摩小屋―雲取山―芋ノ木ドッケ―長沢山―天祖山―八丁橋―日原鍾乳洞バス停
          ==バスで奥多摩駅へ
 
撤退時 =1日目 奥多摩駅方面、もしくは奥多摩湖方面へ下山。鷹の巣付近では日原林道へ下山。
      =2日目 長沢背稜へは行かず、鴨沢へ下山。長沢背稜に入っている時には戻るか、計画通り。
 
遭難対策装備
 
アマチュア無線 50MHz、144MHz、430MHz、(バーテックススタンダードVX-7)
コールサイン  JE1EPY             緊急時は145.00MHzで非常呼び出し
 
携帯電話 0○0-○○○○ー○○○○
 
食料 全食持参、予備食1日分、非常食、他
燃料 ガソリン450ml、非常用キャンドル
衣類 セーター、防寒ジャケット、ウール帽子、他
アイゼン 軽アイゼン持参
 
緊急連絡先
 
氏名、住所、電話番号
 
※31日、日没までに自宅へ連絡ない場合には家族より現地警察ヘ連絡。
 
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解説 
 
メンバーの前の◎はリーダーを表し、○は一般参加者を表します。今回単独行ですので、当然私がリーダーです。身長、体重、靴とザックは遭難時の見分けになります。私を知らない人が捜索活動や情報提供することになるので、少しでも多くの情報を書いた方がいいのです。衣類も色を書いていた方がいいのですが、気温によってレイヤードしてしまうので今回はパス。
 
コースは計画の段階で無理のないものにします。もし、時間や体力の問題で手前や先で宿泊する場合でも、コース外にはならないようにします。
 
撤退時のコースも書いておかないと、捜索範囲から漏れたところにいる可能性が出てきてしまいます。
 
遭難対策装備は、連絡方法と、山中でどの程度耐えられそうかの判断材料を提示します。アマチュア無線を持参している場合、県警山岳救助隊のそれでハイパワーで呼びかけてもらえ、耳の良いアンテナで拾ってくれる可能性がありますので、どの周波数の物を持っているかを書いておくと良いと思います。
 
一般的には144MHzが出ている人が多く、拾ってもらえる可能性が高いのではないでしょうか。ただし、波長が2mと短いので直進性が強く、基本的には見通しできるところになります。
 
430MHzはさらに波長が短く70㎝、光に似た直進性なので山の中では苦戦しそうですが、レピーターが使えるのは大きなメリットです。レピーターは無線の中継局で、自由に使えます。もちろんマナーはありますよ。レピーターに拾ってもらえる所なら最良でしょう。
 
分類上はVHFの50MHzですが、波長は6m、HF帯に近い方なのでその性格はややHFに近い物があります。基本はやはりVHFなので見通し距離なのですが、Eスポで電離層反射したり、山岳回折伝搬したりすることがあります。ただし、最近空いているバンドなのでせっかく届いていても誰も聞いていない可能性は一番高そうな気がします。
 
そんなわけで、冬直前の単独行だとやはり3バンド持っているVX-7が一番安心感があるということになります。
 
一人で自由きままに歩いているわけではないのですよ。時間も分単位で管理して、気象通報の時刻、バス時刻などに縛られて自由時間は案外すくないのです。
とにかく、十分な装備、計画、遭難対策を持って山に入るので、安心して下山報告を待ってください。


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山行計画書、バッチリですね。拙著中「消えた少年」を引き合いにしていただき恐縮です。ハムをお使いで素晴らしいです。登山講習では「沈黙時間」etc教えられましたが、ボクは使ったことがありませんし、いまでは皆さんドコデモ・ドコモですね。ところがボクのはホワイト犬で、こいつ山に弱いのです。先日の石裂山でも麓の村以外は山頂でも使えませんでした。2日目のコースをボクは未体験ですが、近年は入山者の多くないルートでは? 寒いけれど天気が良さそう、良い山旅を! 次回のblogに期待しています。 削除
2012/10/29(月) 午後 9:47
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追伸;テントは奥多摩小屋にするんですね。月が煌々、17夜ぐらいかな? テント仲間が一人もいないかもね。いいなあ、、、。 削除
2012/10/29(月) 午後 9:56
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山のmochiさん、コメントありがとうございます。本日下山してまいりました。mochiさんご指摘の通り、長沢背稜は入山者が少ないという評判でしたので、それなりの準備をして入りました。結構人とは出会いましたが、やはり道は途切れている部分がありました。

計画書は学生時代の名残でもあり、小心者であることの表れでもあります。あと、やはり「亮太」「シゲル」は心の奥底にいつもあります。 削除
2012/10/31(水) 午後 6:57
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