2011年9月15日 5日目
 
朝の目覚め、まずは朝食。昨日のサノバガンシチューの残りにご飯を入れてリゾット風に。
 
食事を温めている間、艇の様子を見ます。パンクしたエアスポンソンを抜く準備をしました。抜く時に、反対側に細引きを縛り付けておかないと、修理後に入れることができなくなるのです。スポンソンのファスナーを開け、チューブを引っ張り出すと、ラッキーなことにそこに穴を発見しました。これならエアチューブを抜かずに修理できます。
 
チューブは一部が伸びきってしまい、そこがバーストしたようです。食事を終えたら、修理開始。
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ガソリンで丁寧に脱脂し、接着剤はDufix スーパークリア、共布はないのでプロテクションテープの糊をガソリンで拭いて使いました。十分乾燥時間を取るために、艇の組み立ては後、まずは自転車のデポに向かいます。
 
さて、今日は重大な決断をする日です。もともとの計画では、中村まで漕いでしまい、今日のうちに仁淀川に移動、2日間仁淀川漕行をする予定でした。しかし、艇に不安を抱えています。また、振り返ってみればこの2日間とにかく忙しく、ゆっくりじっくり四万十川を味わったかと言えば、むしろ慌ただしく時間に追われてしまっていました。
 
仁淀川はあきらめ、今回は四万十川だけにする。その分、もっとゆっくりとあと3日間を過ごす。これが、結論。
 
そんなわけで今日のゴールは短めにすることにしました。そうと決まれば慌てて動き出すことはありません。まずは黒尊川に箱メガネを持って遊びに行きます。清冽なこの川は、四万十川の水質向上に大いに役に立っているでしょう。まるでコップに汲んだ水道水のような透明度です。
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あっという間に1時間経ってしまいました。
 
車を走らせ、適当なキャンプ地を探します。どこでもテントを張れそうな河原はありますが、私の場合車もあるのでちょっと事情が違います。車もランクルならいざ知らず、最低地上高も乗用車並み、4輪駆動システムもE-Fourというやや頼りないシステムです。
 
河原に降りる道路を探していると、沈下橋に出てしまいました。渡って右岸も探そうと思いました。恐る恐る橋に出ると、やっぱり怖いなあ。
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それでも渡りだせば案外不安なく渡れました。左岸から河原を探していると、四万十塾の看板を発見。代表の木村とーるさんは雑誌などで有名な方ですが、ものすごくさびれた静かなところに居を構えているのにびっくり。
 
なかなか良い場所が見つからず、ようやく車が入れてテントが張れる河原を見つけたかと思えばそこは勝間沈下橋周辺。口屋内からわずかしか距離がありません。しかし、艇の修理がうまくいかなかった場合、艇から降りて自転車か車のところまで歩かなければならないし、時間が余れば明日のゴールまで自転車を置きに行ってついでに銭湯に入ることもできます。ここでいいことにしました。
 
口屋内まで戻り、艇の組み立てです。エアスポンソンに空気を入れます。エア漏れの兆候は見られません。荷物を積載し、離岸。口屋内の沈下橋をくぐります。この沈下橋も壊れていて、左岸側が崩落しています。しかし、地元の人は通行止めの柵を越えて、崩落したところをぴょんと飛んでわたっていました。道路は高予算をかけて着々と直線化工事をしているというのに、なぜ沈下橋は直さないのでしょう。安すぎる工事には予算がつかないのでしょうか?観光資源としても重要なはずです。
 
沈下橋をくぐってすぐに口屋内大橋をくぐります。この橋はずいぶんわたりました。昨日、車で自転車を置きに来て1回目、江川崎に戻る時に2回目、ここまで漕行してきて自転車で江川崎に戻るときに3回目、車で戻ってきて4回目。今日は自転車を置きに行って5回目、戻ってきて6回目。そして今、下をくぐり、自転車で1回、車で1回さらに通行する予定です。
 
ただの河原でしたが、居心地の良いキャンプ場でした。子供が小さければ、PFDを着せて黒尊川合流点で遊ばせたいところです。
 
大橋をくぐったところで、早くも1回目の休憩。艇の確認をします。エア漏れは認められず、他にも不具合は見つかりませんでした。おやつを食べ、写真撮影をしてまた艇の上。
 
いくつか瀬を超えると、やや大きめの瀬が。そういえば、本流が水中の木にぶつかっているところがあるってカヌーライフに書いてありました。本流に乗って進んでいましたが、水量が多めなのか、十分安全距離を取って回避することができました。
 
時間を気にしなくなると、漕ぐ気が失せてきます。ただぷかーんと浮かんで空を眺めたり、水の中を見たりしていました。艇が座礁しないようにコントロールするためだけに漕ぎを入れるだけです。その程度でも、あっさり現地到着。艇を引き上げ、自転車で口屋内に行きます。
 
自転車で口屋内大橋を渡る途中、上から川を眺めました。ここに来るのは次はいつになるかな。これでおしまいかと思うとなんとも残念な気持ちになってきます。もう数日、連泊したくなりました。
 
車で戻りますが、勝間は通り過ぎ、中村まで行きました。ここまで来るともはや山村の趣なく、葛飾区とあまり変わりません。自転車を赤トラス橋の下のキャンプ場にデポしておきます。これで明日は時間が1時間以上節約できます。
 
車のナビで銭湯を検索、四万十温泉 平和な湯 を発見。駐車場もあるので、そこにしました。風呂は露天風呂に歩行湯、薬湯など、いろいろあって楽しめました。露天風呂につかっていると、オジサマたちの会話が聞こえてきました。
 
「いよいよ台風が来るね。」
「今日、明日は雨がひどいみたいだよ。」
「早めに帰らないと、せっかく風呂入ったのにずぶ濡れになっちゃうよ。」
 
なんてこった。ずっとテレビ、ラジオ、新聞を見ていなかったので知らなかった。風呂から上がるとスーパーへ行き、今夜と明日の食事の買い出し。今夜は何にするかな、と見ていると、愛媛県産の鰤があるではありませんか。一切れ310円。家族6人分だと結構高いけど、一人分だからまあいいか。ジャガイモ人参玉ねぎは残っているので、ベーコンを足してコンソメ煮も作ります。
 
勝間に戻って調理開始、
 
今日の宿は明日の撤収を考えると、テントは止めて車中泊する方がよさそうです。しかし、調理中の雨は困るので、マルチチューブシェルターを張っていました。これなら、ポールを入れたまま蛇腹に畳んでしまえるのでこの場合には大変に便利です。テント購入でお悩み中のSさん、見てますか?
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調理中に雨が降ってきました。ダッチオーブンは火にかけていたので雨に濡らしたまま、人間と食材はシェルターに避難。鰤はなかなかおいしくできました。
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雨は降ったりやんだり。食べ終わったらシェルター撤収。すべて車の中に入れ、車は自転車を積んでいた場所にエアマットを敷きました。艇は増水に備えて高いところに避難。増水の程度を知るために、ケルンを作っておきました。
 
夜半、目が覚めたので車外に出てみました。雨は止んでいて空には満天の星が出ていました。風も弱く、しばらく星空を見上げていました。明日は漕げるのでしょうか。