1011年9月14日 4日目
 
芝生の上の気持ち良い目覚め。朝食を作りながら、サファリの手入れとマナティトレイルの組立。ここで艇を交換します。サファリでは、この先瀞場だらけのコースなので辛すぎます。サファリは丁寧に水分を拭き取り、干します。今日から使うトレイルは、底にプロテクションテープを貼って底すりに備えます。トレイルも買って12年、川下り、海釣り、ダム湖のキャンプとさんざん乗ってきているのであちらこちらに傷みが見えますが、木部は補修したり、塗装したりの延命処置を施し、なんとかまだ使えています。簡単な組み立て、抜群の安定性、そこそこの直進性、ひとりでもタンデムでもいけ、釣りにも具合が良いので一番出番が多い艇です。いい艇だと思うのですが、人気なかったようで生産中止になってしまっています。大事にしないと後悔することでしょう。
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作業をしていると、芝生の反対側でキャンプをしている方から声をかけられました。昨夜のキャンプは2組だけでした。
「足立ナンバーなんですね。こっち来て初めて見ました。私も足立ナンバーです。」
「!」
キャンプしているのがたった2台、場所は高知のカヌー館。そのどちらも足立ナンバーという偶然はどのくらいの確率なのでしょうか。しかも彼らの車はプリウス。両方共ハイブリッドではないですか。
 
さて、今日は口屋内までの予定。自転車を置きに行きます。狭い道が多く、意外に時間がかかってしまいました。口屋内は川原がキャンプ場になっているということですが、それらしいものは全くありません。ただの川原です。地元の方がいたので、訪ねてみると、
「キャンプ場なんて知らないなあ。でも、8月はこの川原いっぱいにテント張ってあったから、ここでキャンプしてもいいんじゃないの?」
と言われました。また、沈下橋の入り口にカヌーライフに写真が掲載されていたトイレを発見。ここに泊まることにしました。自転車をデポし、またカヌー館へ戻ります。
 
カヌー館前から川原に降りるところはちょっとした薮になっていて、一人で4.3m、21Kgの艇を運ぶのに骨が折れます。ドライザックを運び、艇にセット。シングルスプレースカートを装着。バタバタしてしまい、結構時間がかかりました。10時50分、ようやく出艇。
 
暑くて大汗をかいてしまいましたが、水面に出れば涼風が吹いて汗を引っ込めてくれます。出てすぐに瀬がありましたが、昨日に比べれば無いのも同然。そのままつっこみ、あっさり漕ぎ抜けます。
 
瀬は時折出てきますが、ほとんどが素直なダウンストリームVで、しっかりとパドリングができていれば全く不安なく漕ぎ抜けられます。一応瀬に名前があるものもあるみたいですが、昨日とは違っていちいち確認するのも面倒な感じです。
 
水は昨日と比べると濁りが多く感じられます。水の綺麗さを測る方法はいくつかありますが、艇の上からは透明度しか判断つきません。その限りで見ると、かなり違った印象です。それでも、もちろん関東の川とは比べ物にはなりません。
 
昨日はカヤッカーには一人も会いませんでしたが、今日は随分多くの人と会います。グループで、あるいはスクールで参加している人もいました。
 
気温が高く、日陰を選んで下りました。無駄に立派な橋が架かっていて景観を乱す部分もありますが、それでも山里を流れている川の雰囲気は保てています。橋から漁具が吊るされています。避けながら通行しました。
 
漕ぎ出して1時間、岩井の沈下橋まで来たところで、昼休みにしました。ここで箱メガネを覗いてみました。小さな稚魚が群れていました。
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見ていると色々な魚が通過し、全く飽きません。沈下橋は意外なほど交通量が多く、観光のために残しているわけではなさそうです。実際、子供やお年寄りなど、坂を登らないと通行できない大橋は使用できないそうで、大金をかけて作っても実際の利用は沈下橋の方がずっと多いところもあるそうです。
 
岩井の沈下橋は四万十川の写真として紹介されるフォトスポットになっています。大きく曲がっているので、広角レンズで捉えると雄大な感じに写せます。ポスターやパンフレットは大概ここの写真です。
 
1時間以上も休んでしまいました。いつまでもここにいてはキャンプ地まで付かなくなるので、艇に乗り込みます。午後からさらに気温が上がってきました。向かい風もあり、瀬の間隔も随分空いています。サファリではきっと嫌になってしまっているでしょう。トレイルなら保進性も十分なので、ゆっくりですが進んでいくことができます。
 
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ザラ瀬を抜け、次のカーブを抜けると口屋内、というところまで来た時、いきなりパチン!と音がして、右上のチューブから激しい空気漏れの音がしました。空気が熱膨張して、バーストしてしまったようです。気温が高めなので、水に浸からない上側のチューブはそれを恐れてやや低めの空気圧にしていたのですが、それでもダメだったようです。空気バルブを見ると、ほか3本もはちきれそうになっています。艇に乗ったまま体をねじり、バルブを開放。空気を抜いて対処しました。
 
右舷側はだらしなくなってしまいましたが、下のチューブは健在なのでなんとか艇の形は保っています。そのままそっと漕ぎ続け、なんとか口屋内に到着。艇を引き上げ、ビルジポンプで水抜きをします。
 
まずは車の回収に行かねば。自転車に乗り、カヌー館を目指します。口屋内沈下橋は壊れているので通行止め、口屋内大橋を使用します。橋の上から川原を見ると、クタクタになったトレイルが目に入りました。明日はどうしようか。
 
カヌー館に戻ったらまだプリウスはいたので、別れの挨拶をしてまた口屋内へ。口屋内は食品が手に入らないか、あるいは私が気がつかないところに商店があるのか、わかりませんが、江川崎の昨日のスーパーへ行き今日も食料を仕入れます。今日は四万十牛の肉を買いました。じゃがいも、たまねぎ人参も買い、サノバガンシチューを作ります。
 
口屋内に戻ってきて、早速テントを張り、夕食の準備です。誰もいない川原。今日は炭で調理します。ご飯も炊き、ダッチオーブンでシチュー、そしてノンアルコールビールで一日の疲れを癒します。
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暗くなってから、軽4輪駆動車が集まってきました。これから漁に出るようです。数艇の船が漁火を焚いて出港していきました。それからは全く静かな夜でした。艇の修理ができるか不安。できなければサファリで下るか?