山行より無事帰着、装備を干し終えたところです。1日目からの行動を、振り返って書きます。
 
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2012年9月4日
 
例によって新宿7時発、あずさ1号で甲府へ。遅延なく到着。ここから広河原行のバスに乗るわけですが、秋になり、しかも平日なので乗客は少ないのではないかと思っていましたが、意外や意外、20人の登山客を乗せて走り出しました。学生と思われる団体を除くと、ほとんどがオジサマばかりなのですが、一人女性が。なかなかきれいな方なのですが、ザックのパッキングは、、、、いや、これは大きなお世話ですね。
 
広河原に着くと、雨。強くはないけど、合羽は必要です。アルペンプラザの軒を借りて合羽を着、スパッツ、ザックカバー装着。さて、登山届を出そうとすると、その箱はご意見箱。肝心の登山届はなんと2階です、合羽は脱いでお入りください。と。なんてこった!濡れていないので、勘弁してください。そのまま提出しに行きました。なぜ2階まで上がらなければならないんでしょう。ご意見箱の隣に、箱置くだけで十分じゃないですか。
 
それはともかく、11時15分、歩き出しました。合羽は昨年買ったプロモンテのゴアテックス。それまで、学生時代に買ったゴアテックスを使用していましたが、寄る年波には勝てず、漏水がひどくなってきたので買い換えました。
やはり新しい合羽はいいですね。極限状態では生きる方へ転ぶか、そうでない方へ転ぶか、これ一つで変わってくることもあるでしょう。そこまでいかなくても快適さが全然違います。広河原峠入り口から、登り始めてしばらくすると雨は止みました。
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ここから、地図のコースタイムでいうと3時間30分の登りです。距離から言うとそんなにかからないように見えるのですが、もしかしてジグザグ道でえらく長いのかも.。
 
登り始めると、すぐに堰が現れました。そこを登る為にぐるっとまわりこみ、こういうのが続くのかな、と思いきや、それも2つまで。休憩時間を抜くと、2時間かからずに広河原峠へ着いてしまいました。
 
そこから広河原小屋はもうすぐです。2時40分に小屋に到着。テン場代400円を払うと、麦茶のサービスがありました。お兄さんもとても感じの良い方です。
 
さて、テントを張ろうかとザックを背負いかけると、オジサマが話しかけてきました。
「明日はどちらに行かれますか?」
「アサヨ峰を超えて、仙水峠から仙水小屋までの予定です。」
「お願いがあるんですが、ここから1時間くらいアサヨ峰方面へ向かったところに、気圧高度計が落ちているんです。茶皮のケースに入った。もし、見つけたら送ってもらえませんか。」
 
どこかに置き忘れたのではなく、登山道に落ちているというのです。しかも場所までわかって。なぜ取りに行けなかったのか、そもそもどうして落ちたのか、よくわからなないのですが、とにかくその状況であることは理解しました。送り先のメモは財布に入れておきました。
 
この日、早川小屋で幕営するのは私だけでした。まだ早いので、これから来る人もいるかもしれないと、隅の方に張りました。天気が良いので、日の当たるところにシュラフを干してフカフカに、合羽やスパッツ、ザックカバーも干しました。
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一人ではたっぷり使えます。テントの中で少し昼寝をして、起きてみるとまだ3時30分。気象通報までまだ30分。VX‐3にAS-510を付けて、試しにCQコールをしてみました。まあ、1.5Wしかないし、無理かな、と思ったら、なんと1発で返信が。しかも諏訪からというではありませんか。あんまりはっきり聞こえるのでてっきり北岳や仙丈あたりかと思いました。八木をこちらに向けているとのこと。
JJ0QONさん、ありがとうございました。続けてサービスしてください、と送られましたが、すいません、どうも不行き届きで。聞いていらっしゃる局がいらした時のために、運用休止することをいうべきでしたね。実はバッテリー残量警告ランプがついてしまっていたのです。また、気象通報の時刻も迫っていました。
 
天気図は、南の高気圧が西にゆっくりと動いているし、明日は晴れそうだな、と思うのですが、気象庁に勤めるカヌーの友人Sさんは、
「高層天気図書かなきゃ明日のことなんてわからないよ。さらに膨大な過去データから割り出して、それでも外すのが気象庁。」
と言うのですが、天気図なしには怖くて山で過ごせません。低気圧、前線の接近などを知るだけでも役に立ちます。
 
天気図を書き終えたら、夕食の準備です。今日は豪勢に、鶏肉を入れて作るレトルト筑前煮と、みそ汁です。ご飯はチタンコッヘルなので安全にアルファ米で。食後は八ヶ岳の残りのフリーズドライお汁粉。
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鶏肉は危険なので魚肉ソーセージで代用。なかなかおいしかったですよ。
6時就寝。その頃、急に雨がバラバラと降ってきました。しかし長くは続かず、気が付いたら止んでいました。寝ていたので気が付かなかっただけかもしれませんが
 
明日に続く。