「今日ふぐ食べに帰ります。18時頃練習後に直接そちらに行きます。」

息子から家族のグループLINEに連絡が入りました。娘は、

「なんで帰ってくるの!1/3が1/4になっちゃうじゃん。」

そう、今日の夕食はふぐなのです。

ふぐ!

しかもそれ、天然物の巨大なトラフグで銀座で食べるにはお一人様6万円は下らない店に行かなければ口にすることはできない超高級魚です。なんでそれが我が家に来るのかって?

食べ終わった今でも信じられません。話は7月17日に始まります。山のmochiさんから、愛車ST250Etypeの譲渡先を探してほしいと連絡があり、もらってくれる方を探した結果がIさんであることは先日記したとおりです。最適な譲り相手が見つかったので一安心、ほっとしていたところだったのですが、Iさんからお礼がしたい、何がいいのか検討した結果これになった、という事です。Iさんは高級和食店の調理師なのです。

夕方、息子さんを荷物持ちに連れIさんは現れました。これがてっさ。P9051580

こっちがてっちり。
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食べ方を聞き、メモに残します。間違ってはいけないし、せっかくだから最良の食べ方でいただきたいからです。

まずは昆布で出汁を取ります。火にかけず、しばらく置いておきます。
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やがて息子から連絡が入り、駅まで迎えに行きました。帰ってきたら、いよいよ調理開始。味の素のほんだしを入れ火にかけます。
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沸騰寸前に昆布は引き揚げます。
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まずは野菜を投入します。
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薬味も準備完了。分葱は半分取ってあります。取り皿には薬味と味ぽんを入れておきます。
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せっかくだからと妻が作ってくれたのが茶碗蒸しです。
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てっさをいただきましょう。てっさとは、テッポウの刺身の略だそうです。大阪では当たると死ぬからふぐをテッポウと隠語で呼ぶのだそうです。
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分葱を乗せ、紅葉おろしを絡めて巻きます。
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スダチを絞って味ぽんをチョンと付けて口に運びます。
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「何このおいしさ、これ凄すぎ!」
息子が悲鳴もどきの歓声をあげます。紅葉おろしは辛みが付けられているので控えめの方が良いようです。
「ふぐがこんなにおいしいなんて、知らなかった~。」
そうかそうか、実は私も50年以上の人生経験で初めてなのですよ。いや、ふぐ刺しは食べたことありますよ。おいしさは知っていました。でもね、ここまでのおいしさではなかったのです。やはり同じふぐとはいっても、ピンキリがあるのでしょう。これはピンの中のピンなのです。


さあてっちりです。これも略称で、テッポウのちり鍋なのだそうです。部位によって加熱の仕方が違うので、まずはこれから行きましょう。皮は30秒だけ湯がいて食べるのです。
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10秒前、、、、5、4、3、2、1、よし今だ!
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これがトラフグの皮です。口に入れてビックリ、この不思議な噛み応えは何!
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うひょー、すんごくうまい!!娘と息子の悲鳴になりそうな歓声が上がります。コリコリした歯ごたえと濃い味がします。

骨付きの部分は2分30秒。皮の食感とは全く違うのですが、弾力は強めで深い味わいがあります。
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身の部分は普通に煮込みます。これがふぐか、いやこれこそふぐなのか!
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結構お腹良くなってきたね。そりゃそうだ、みんな食べちゃったからね。でも楽しみはまだまだありますよ。塩、しょうゆ少々、酒90mℓを入れます。
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炊き立てご飯を水で洗い、鍋に投入します。
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卵を溶いて入れ蓋をして蒸らします。頃合いに蓋を開け、とっておいた分葱を入れます。
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出来たかな?
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ふぐ雑炊です。お腹いっぱいだったんじゃないの?え、もういっぱい食べるの!そういう私も2杯食べてしまいました。
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「これオートバイ譲ったらごちそうしてくれたんでしょう、もう一台譲りなよ。」
「お父さんのもあげちゃえば。」

Iさんのガレージにモーターサイクルがずらりと並ぶ日も近いかもしれません。





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